|
パーツの状態
キットのパーツ一式と、製作に必要な
部品を並べてみました。
本製品は、車体キットなので、別途に
右側に並べた、動力ユニットとパンタ
グラフが必要です。
連結器は、先頭車のお決まりでTN化
する予定です。
キット構成は、折曲げ済みの車体に
内張りを貼るといった、Nゲージブラス
キットの基本的なもので、ハンダ付け
製作の入門キットとしても、最適な
内容だと思います。
|
|
窓サイズの転写
パーツ状態の時に、内張りの窓を
ペンで写取っておきます。
車体完成後、この型紙に合わせて、
窓ガラスを作製すると、効率良く
大きさもピッタリと合わせられる
訳です。
|
|
部品の切出し
前面と側面の内張り切出し、ブリッジを
整形します。
前面の内張りは、方向幕部と通気口が
抜けていなかったので、併せて切欠いて
おきました。
(黒マジック塗りの部分です。)
|
|
側面内張りの位置決め
表から見て、ドアとグリルの関係から、
内張りの固定位置を決めます。
位置が決まったら、セロテープで仮止め
しておきます。
|
|
フラックスの塗布
ハンダ付けで仮止めをする為、古筆で
フラックスを流します。
毛細管現象により、内張りの開口部に
筆先を当てるだけで、フラックスは
必要箇所へと流れてくれます。
|
|
ハンダ付けによる仮止め
ハンダを乗せたコテを車体に当てると、
塗布したフラックスが「ジュッー!」と
音を立て沸騰し、車体に熱が伝わって
ハンダが流れて行きます。
一呼吸おいてから、コテを離し、車体が
冷えると仮止めの完了です。
なお、ハンダごてのコテ先の準備は、
こちらをご覧下さい。
|
|
セロテープを剥がす
仮止めが済んだら、本固定に備え、
セロテープを剥がしておきます。
テープは、かなりの熱に耐える様ですが、
糊の成分はすぐに炭化し固着するので、
注意が必要です。
もっとも、塗装前にワイヤーブラシ等で
洗浄すれば、汚れと共に落とせますが、
不要な破損を防ぐ為にも、汚さないに
越した事は有りませんよね。
|
|
側板内張りの本固定
仮止めで位置合わせに問題が無ければ
裏側の穴から本格的にハンダを流して、
側板を固定します。
この際、Nゲージの車体ならば、全ての
開口部を固定しなくても、強度は充分な
様です。
|
|
側板内張りの固定完了
約15分程で、両側の内張り固定が
完了しました。
銀色に変色している部分が、ハンダを
流した箇所です。
|
|
ハンダのはみ出し
細部を良く見ると、グリルの一部に
ハンダが流れ出していました。
こんな時はキサゲ刷毛の出番!
モールドを潰さぬように、ハンダのみを
削り取ります。
|
|
屋根上、機器搬入口の蓋
側板内張りと同様の手順で、固定して
行きます。
|
|
ハンダ付け痕
左側は、ハンダが流れて直ぐにコテを
離したモノです。
十分に熱が伝わっておらず、右側の例と
比べると、ハンダが流れきれていません。
|
|
ランボードの固定(1)
小さな部品の固定では、先にパーツの
接合部をハンダで覆い(ハンダメッキと
呼ぶそうです)、コテにはハンダを乗せ
ずに行うと余分にはみ出しません。
画像では、奥にあるのが裏側をハンダ
メッキしたランボードです。
|
|
ランボードの固定(2)
このキットには、車体にランボードの
取り付け位置がモールドされているので、
それが隠れるように固定します。
|
|
パンタの加工
このキットでは、TOMIX製のPS17を
使うように指示があり、取り付け穴等も
それに合わせて配慮されていましたが、
Tristarは手持ちの余剰部品を用いた為、
固定方法を変更しました。
パンタは、分解して固定用足を削除し、
併せて、昇降バネも薄く削っております。
|
|
パンタ加工の効果
加工前後でのパンタを並べてみると、
その効果はご覧の通りです。
但し、取付け強度は若干落ちます故、
完成後の取り扱いにはご注意下さい。
|
|
パンタ取付穴のケガキ
車体には、取付穴を新たに開け直す
必要がありますので、現物を測定して、
鉛筆でケガキを行います。
|
|
穴開け作業
虫ピン等で穴位置にセンターを立て、
ピンバイスを用いて穴を貫通させます。
この際、一度に最終径のドリルを用いる
のではなく、小さい径から徐々に広げた
方が、効率よく作業出来ます。
画像はφ0.3のドリルを用いて、
最初の下穴を開けている処です。
|
|
穴開け後の車体
最終径φ0.9のまで、開け終わった
状態です。
|
|
取付け状態の確認
パンタを取付けて、状態を確認します。
作例では、前後方向での間隔が少し
狭かったので、丸ヤスリで広げて修正して
おきました。
|
|
パンタ台の表現
余った真鍮板より、穴を開けた小片を
切り出し、車体に固定してパンタ台を
表現しております。
対象物が小さい事もあり、かなり盛大に
ハンダが流れて仕舞いました。 (苦笑)
|
|
キサゲによる仕上
はみ出していたハンダを、キサゲにて
削除しました。
その詳細は、こちらをご覧下さい。
|
|
前面内張りの逃がし
前面内張りは、そのままだと方向幕を
塞いでしまうので、張り合わせる前に
その部分を切断しておきます。
右上が、干渉部を切断した内張りです。
|
|
前面内張りの位置決めと固定
表から内張りの正確な位置を決め、
セロテープで仮止めしてからハンダを
流します。
この手順は、側板の固定と同様です。
|
|
妻板の固定(1)
妻板は、車体に挟む様にして位置を
決め、最初に両裾と屋根中央の3ヶ所を
仮止めします。
再度表から位置を確認し、問題無ければ
完全にハンダを流して前面を固定します。
また、車体との間に生じる隙間にも、
ハンダを流し込み、埋めておきます。
この時、熱を回し過ぎますと、仮止めが
外れたり、内張との間に隙間が生じたり
しますので、注意が必要です。
|
|
妻板の固定(2)
妻板の固定痕を内側から見ています。
Nゲージの車体ならば、これほど盛大に
ハンダを流す必要は有りませんネ。
(=^v^=)
|
|
妻板のキサゲ処理
仮止めの都合上、車端のギリギリを
狙っていても、妻板は若干内側に入って
仕舞いました。
画像は、この0.2程の段差を、キサゲ
にて削っている所です。
|
|
妻板のヤスリ掛け
続いて油目のヤスリにて、中仕上げを
行います。
この段階で、不要な凹凸は全て削除して
おきます。
|
|
ペーパー掛けによる仕上
最後に#400番から#800番までの
耐水ペーパー掛けを行い、切削痕を
落して仕上げを行います。
キサゲ、ヤスリ、ペーパー掛け共に、
必要なディテールを削らない様、慎重に
作業しましょう。
|
|
仕上げ後の妻面
接合部の仕上げまで終わった妻面の
様子です。
説明書では、この状態から塗装する様に
なっていますが、貫通扉の踏板を浮いた
状態で取り付けたかったので、塗装の
手間を考えて、どう料理するか、少々
悩みました。
|
|
ディテールの追加(1)
結局、強度を確保するため、踏板は
この段階でハンダ付けにより固定する事
としました。
実物写真によりますと、前位と後位で
表情に若干の差が有る様です。
具体的には、連結器の横にある開口部の
有無で、後位側では、どの写真でも
見当たりませんでした。
これが本当に、前・後位での差なのか、
あるいは経年変化なのか、1番と2番の
個体差なのか、確認出来ませんでしたが
模型的には変化がつけられ面白いので、
後位側の開口部を埋めてみました。
|
|
完成した後位側の妻面
盛り付けたハンダを整形して、後位側
妻面も完成です。
小さな変化ですが、それ故、自己満足
なのです。 (=^o^=)y
|
|
完成した前位側の妻面
クモヤ440では、パンタ寄りのが
前位(1位)となっております。
こちらはキットのオリジナルのままで、
連結器横の開口部が有る状態です。
|
|
ディテールの追加(2)
最後に小さなディテールパーツは、
瞬間接着剤を用いて取り付けました。
これにて車体は、完成です!
なお、追加したパーツの中で、自作した
把手の製作については、こちらを
ご覧下さい。
|