Tristar のおもちゃ箱
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  1. クモヤ740−21 交流試験電車(フリーランス)  NEW !
  2. クモヤ440−1 牽引電車
  3. シキ613  大物車
  4. ホキ2200  (ウオッシングの事例)
  5. レム5000  (ウオッシングの事例)
  6. コンテナ車 (エアーブラシの事例)
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クモヤ740−21 交流試験電車 (フリーランス)  NEW !

 タネは勿論RM・MODELS100号付属のキットですが、どうしても地元ネタにしたくって、今回はフリーランスです。
 仙山線での直接式交流車試験から7年後の1962年、前年に交流電化された鹿児島線でも交流電車の試験が行われる事となり、
周波数差における性能・特性比較も考慮してタネ車には仙山線試験車の同型車から近場に居た"広"のクモハ12-55が選定されました。
改造は新技術習得の為に小倉工場で実施され、後位側を低屋根化のうえ機器を移植、床下に単相誘導機を2機直列に搭載し、
液体変速機を介して駆動する構成でした。
ローカル運用が中心なので客室ドアがステップ付きとなった以外、車体は更新されませんでしたので原形を留めております。
 落成後は各種試験を行いながらクモヤ791-1と共に雑餉隈で働きましたが、出力の低さと誘導機の協調不良が解決出来ず、
実用化には至りませんでした。
日豊線電化後には大分に移り、短い車体を活かして場内入れ替えに重宝されましたが、民営化目前に廃車にされております。
   ・・・などと仮想プロフィールまで考えておりましたが、模型の完成後に実車を良く調べてみますと、55番の起源は
昭和7年製のモハ31092だったので、より忠実にウソ電する為には、リベットの数を減らさなければなりませんでした。
・・・旧国って本当に奥が深いですね。

 原型を留めている前位側の様子です。
タヴァサのヘッドライトパーツを用いて、
点灯化を行いました。
車輌はこちら側が前位となります。
 後位側の妻面です。
低屋根化で、ライトも埋め込み式となり、
少し印象が変わりました。
表記インレタには、クモヤ440の際に
購入した赤13号ですが、細かいので
色の違いは判りませんでした。
 屋根上の様子です。
機器配置は、クモヤ741-1を参考にました。
なお、この車輌の製作過程の様子を、
こちらで公開しております。
合せてご覧頂けると幸いです。 m(^-^)m

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クモヤ440−1 牽引電車

 交流区間にある電車区の入換作業用に、1970年、モハ72-0を郡山工場で改造して誕生しました。
なお、車体は新製された為、下廻りと屋根上のベンチレーターのみがタネ車の面影を残しております。
また改造の際、交流機器の容量を2電動機分しか積まなかったので、交流区間では直流走行時の半分の
出力しかがなく、本線走行時には制御付随車として運用されています。
 当初は勝田区に配属されていましたが、後に1番が大分・2番が鹿児島へそれぞれ転属し、現在では
鹿児島運転所の2番のみ在籍しております。

 模型は、銀河モデル製のキットを
組んだモノです。
車輌はこちら側が前位となります。
 後位側の妻面です。
実物通りか考証が曖昧ですが、変化を
持たせる為、手元にあった写真を元に、
前位と後位で細部を変えてみました。
自己満足的な変化ですが、お判り頂ける
でしょうか?  (=^_^=)
 屋根上の様子です。
交直車ですが、特高機器を車体内部に
収めているので、屋根上はシンプルです。
 側面の様子です。
なお、この車輌の詳しい製作過程を、
こちらで公開しております。
合せてご覧頂けると幸いです。 m(^v^)m

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シキ613  大物車

 シキ610形式は、大型の変圧器を輸送する為に作られた私有貨車で、空車時の車長は32.91m
(積載時、最大44.26m)と、現存する狭軌鉄道車両の中では最大の大きさを誇ります。
1962年から、のべ5輌が生産され、610は東芝物流梶A611〜614は日本通運が、それぞれ
所有しています。(612は、既に廃車となっているそうです。)
 最大で重量240t全長12mにも及ぶ変圧器を、2分割出来る車体で挟み込む、吊り掛け式と
呼ばれる方法で運搬するのですが、走行時の安定の為、車軸配置は3‐3‐3‐3複式ボギーとし、
更に3軸台車には、コイルバネにオイルダンパーを併用した釣合張りも採用されました。
それでも走行速度は、空車時75km/h、積載時45km/hに制限されています。

 実車は、東北本線小山駅に常備配置
されている車輌で、勿論、九州とは全く
関係有りません。
Tristarは、仕事で栃木県へ出張した際、
小山駅で実車を見て、即、導入を決めて
仕舞いました。 (=^u^=)

 模型は、ホビーショップ・モア製の
キットを組んだ物です。
購入時、ロストワックスで構成された
部品の材質が、真鍮である事を、全く
知りませんでした。
その為、無謀にも凹モールドの肉抜きに
挑戦し、会社のボール盤で荒取の下穴を
開けた際に、ようやく材質が真鍮である
ことに気付く始末・・・。
 (普通、見れば解りますよネェ。)
その後、大変な思いで、整形・仕上げを
行いました。

 このキットには、台車他、各可動部の
固定にM1.2のネジが使われています。
その為、組立には雌ネジを切る加工が
必要となります。
キットには、ネジも付属していますが、
材質が本体と同じ真鍮なので、いつもの
セルフタップが行えません。
と言う訳で、今回は専用工具(タップ)を
用意しました。

 また、仮組してみると、上面タスキの
片方が、1mm程短かく成形されている
事が解りました。
この部品を、プラ材から作り直した為、
全体の組立には、今回も瞬間接着剤を
用いています。

 側面の様子です。
社名盤は、真円を出す為、綴り穴開けに
使用するパンチでプラ板を打抜き、朱に
塗装してからデカールを貼っています。

 ムカデの様に、長い車体をくねらせて
走る姿は圧巻です。
走行抵抗自体は、滑らかに転がるので、
それほど大きくはないと思うのですが、
重量が重い為、勾配区間では、機関車も
かなり辛そうですネ。


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ホキ2200 穀物バラ積ホッパー車 (ウオッシングの事例)

 1961年より製造されている30t積粉粒体(小麦や飼料など)輸送用のホッパー車です。
タンク体は卵形の断面を持ち、前後方向で2室に別れた構造となっていて、各々、上側に2ヶ所の積込口、
下側1ヶ所に落し口を備え、積荷を落す為35度の傾斜が付けられております。
また、積荷の温度上昇を抑えるため、タンク体外側には断熱セキを備え、クリーム4号に塗られた事から、
当時、黒が基調の貨物列車で、ひときは目立つ存在でした。
 最盛期には1000両を越す大所帯でしたが、輸送形態の変化から衰退し、現存数は数十輌だそうです。

 明るい色の車体に、ウエザーリングを
施す時は、ウオッシングがお勧めです。
ウオッシングとは、エナメル系の塗料を
用いて行う墨流しとも呼ばれる技法で、
ニュアンスを変えながら、一旦大雑把に
汚す為の色を塗り、完全に乾燥する前に
専用の稀釈剤を使って洗浄して、部分的
に汚れを残して仕上げます。
エナメル系の稀釈剤を用いて洗浄する為
全体の塗装に用いた塗料が、ラッカーや
アクリル系の場合にのみ使える技法でも
あります。

 作例では、艶消し黒と茶色を使用して
ウオッシングを行いましたが、塗料の喰
付が良くなる様、予め、艶消しクリアを
吹いております。

 側面の様子です。
車体下側に、路面から巻上げた汚れの
表現をしてみましたが、如何でしょうか。

 ウオッシングは、凹部を強調したり、
部分的にニュアンスを変化させるなど、
使い方次第で、より多彩な表現が出来る
技法です。
また、様子を見ながら満足行くまで幾度
でも行えるので、ウエザーリング初心者
の方にもお勧めの技法だと思いま〜す。


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レム5000 鮮魚用冷蔵車 (ウオッシングの事例)

 1964年から1400輌余り製造された、15t積の鮮魚輸送用冷蔵車です。
それまでの冷蔵車は、屋根上に氷槽を設けその冷気により鮮度を保つ方法でしたが、本形式では
ドライアイスを用いる重保冷冷蔵車となり、識別の為に車体には青15号の帯が巻かれました。
 その後、鮮魚輸送がトラックに移行する中、1986年までに全廃されております。

 Tristarが小学生で、福岡に住んで
いた頃、長浜にある少年文化会館まで
自転車で行った帰りは、ほとんど必ず
築港駅に寄って、そこに並ぶレム達を
眺めておりました。
白い車体に青帯を巻いたその貨車は、
鉄な子供の目にも、特別な存在として
写ったのでしょうか。
 (いきなり懐古モードですいません)

 模型は河合の3両セットを、ホキと
同様にウオッシングした物です。

 製品は、車番も同じの3両セットですが
ウエザーリングする事で、それぞれ別の
車に仕立てる事が出来ます。
作例では、手前から奥に掛けて少しづつ
汚れの度合いを変化させております。

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コンテナ車  (エアーブラシの事例)

 コンテナ輸送の本格運用は1959年から始まり、65年のコキ10000形式誕生で、運転速度の
高速化(100km/h運転)が一層進みました。
現在は、新形式車輌の登場で、110km/hで運用される列車も存在しています。
一方コンテナ自体も、様々なニーズに合せて発展しており、編成として実にバラエティー豊かで、
模型化する上でも、格好の題材となっております。
 幹線筋では、数百メートルにも及ぶコンテナ貨物列車が定期運用されており、以前の様な荷主が
貨車毎借りて運用されていた輸送形態を、完全に駆逐しております。
コンテナ輸送は、現代の鉄道物流の主役であり、トラックや船舶と組合わせて効率の良い運用が
可能な事から、更に様々なニーズを取り込み、今後も発展して行く事でしょう。

       Tristarの地元、日豊線でも化成タンク
車と併結運用なされるコンテナ車は、
外せない存在です。

 模型では、KATOとTOMIX両者の
コンテナに互換性が有り、その他の
メーカー製コンテナと合せて、積替えも
出来る楽しい存在です。
作例では、更にバラエティーを付ける為
エアーブラシによるウエザーリングを
施しております。

 側面の様子です。
エアーブラシで表現するのは、路面から
巻き上げられる砂塵汚れが中心で、特に
下側を集中的に行いました。
またコンテナは、1ヶづつニュアンスに
変化を付けます。
でも、余りやり過ぎ無い事が、ウエザー
リングのポイントかも知れませんネ。

 これは私意ですが、余り実物に捕われ
過ぎない、"らしさ"の追求も、模型作り
には必要ではないでしょうか。
(・・と、言い訳しておきま〜す。(^x^))

 ステップ廻りの様子です。
製品の細かなモールドを強調する為に、
ウオッシングも併用しております。

 画像の様に、一部の車輌はカプラーを
Kd化をしましたので、入替え作業など、
貨車ならではの楽しみも味わえます。(^u^)




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