光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
一ヶ月後の不意。まさかの大きな余震。
ブラウン管の前で、見慣れたランドマークの惨状に震撼する自分と 『で、本物はどこに?』とどこかで本気になれない自分がいる。
怪獣映画で蹂躙されたのも、水不足を知恵で乗り切ったのも、この街だ。
無事の情報に安堵する一方、消えた想い出の場所もある。
錯綜する意識、触れられない現実。