光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




Mar.4th.2005



四条から入り、京都 寺町通りを行く。

古都を流れるBossa Novaの音色は心地良いが、海外の方は苦笑されないだろうか?

悠久の歴史の香りに混じって感じる、自分の生まれた頃の空気。
それもかつては新しく特異なものだったに違いないが、

澱のように重なり、この地の暮らしの一隅を成している。

どこに入っても美味しいコーヒー、言われずとも判る文化への誇り。職人の存在が必要とされる風土、その潔さ。
やはりここは天国のひとつに違いないが、憧れとして遠くにあるべき場所でもあるのだろう。