光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
朝の福岡天神。窓から獏を望む。
次第に力を増す光の色。フェードインしてくる街の雑踏。
それぞれの居場所に向かう人々。
希望や絶望、愛や理不尽さ、その他言い知れぬ秘めた思い。
そんなものを無数に呑み込みながら、この街は動き出す。
それぞれが、それぞれのゲームを背負っている。
ごらん、僕らもあの中に消えていくんだ。
僕らのゲームを生きていくんだ。