光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
個展会場に取材。生憎の雨。
宮崎で発表をしなくなって随分経つ。
この地で美術に関わるが故に病んだ自分が
答えを他所に求めるのは、至極当然の成り行きだった。
自然の美や人の大らかさを高らかに謳いながらも
杯を勧める目の奥で余所者を拒絶する、そんな瞬間を僕は見過ぎた。
それでもまた信じてみる。関わってみる。
それだけの強さを自分は得たと言い聞かせてみる。