光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




June.14th.2003






個展会場に取材。生憎の雨。

 

宮崎で発表をしなくなって随分経つ。

この地で美術に関わるが故に病んだ自分が

答えを他所に求めるのは、至極当然の成り行きだった。

 

自然の美や人の大らかさを高らかに謳いながらも

杯を勧める目の奥で余所者を拒絶する、そんな瞬間を僕は見過ぎた。

それでもまた信じてみる。関わってみる。

それだけの強さを自分は得たと言い聞かせてみる。