光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
ここに迷い込んでどのくらい経つ? 声を上げようとも見上げる者などない。 この陳腐な地方都市のアーケードの上 ガラス一枚隔てたこちらに 異形の調度 奇異なる音楽 香の香たちこめる魔窟があるなど誰が知ろう? 囚われの明日や如何に… 車間を空けて停まる者、罰すべし。 長旅の果て、暫しの空想を許せ。
声を上げようとも見上げる者などない。
この陳腐な地方都市のアーケードの上
ガラス一枚隔てたこちらに
異形の調度 奇異なる音楽
香の香たちこめる魔窟があるなど誰が知ろう?
囚われの明日や如何に…
車間を空けて停まる者、罰すべし。
長旅の果て、暫しの空想を許せ。