光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。


Jan.19th.2002






ここに迷い込んでどのくらい経つ?

声を上げようとも見上げる者などない。

この陳腐な地方都市のアーケードの上

ガラス一枚隔てたこちらに

異形の調度 奇異なる音楽

香の香たちこめる魔窟があるなど誰が知ろう?

囚われの明日や如何に…

 

車間を空けて停まる者、罰すべし。

長旅の果て、暫しの空想を許せ。