光野浩一、某日の記憶のかけら。




June.17th.2014





昨日、母が亡くなった。


闘病中とは言え、まだ時間はあると思っていた。


自分の膝の上で熱を失いゆく小箱。これが体温であるうちに、なぜ抱きしめることができなかったのだろう。

哀しみや後悔とは裏腹に、気泡なく遺骨の欠片を封入し、傍に置く方法などを冷静に考えている、そんな自分が嫌になる。



久留米・石橋美術館。生前愛した美しい庭。 幼い頃、手を引かれて観たことは今も忘れない。