光野浩一、某日の記憶のかけら。




May.6th.2014





福岡市美の片隅で。


かつて『羽根を拾った日』というオブジェのシリーズを制作していた。


文字通り、鳥の羽根を拾った日、それをガラスケースに詰めてサインを添える。

届かない憧れや一抹の不安。そのことに偶然気付かされる時があるのだ。集めることで意味が見えてくる気がしていた。



なんのことはない、ありふれた小さな死。持ち運べそうなそれも、既に携わっているものだった。