光野浩一、某日の記憶のかけら。




Feb.16th.2014






福岡天神。工事中のバスセンターが妙なことになっていた。


寸断される日常。想像ではトレースできるつもりの壁向こうは果たしてその通りなのだろうか。


福岡市美企画 『想像しなおし』鑑賞 今回の目的だ。


コンセプチュアルな仕事を読み解くこと。愉しくはあるが、かなりの能動性を要求される。 全てしっくりきた訳ではないが、久々に視ることを意識しながら視た展覧会だ。

同時にこの企画の組み立て自体がひとつの作品であり、もうひとりの作者が存在することに気付く。


企画展示とはもともとそういうものだが、この展覧会では扱っている作品の傾向も相まって、枠組がより明確に意識されるようだ。




最後の作品、いわゆる『ポスター反対ポスター』には思わず吹き出してしまった。日頃の不満を無言のうちに代弁してくれたかのようで痛快。


制作過程には心配もあるが、これも含めての『想像しなおし』なのだろう。