光野浩一、某日の記憶のかけら。
Jan.12th.2014
終えるべき用事はあるが、今でなければ息がつけない。さりとて面白いこともない日曜日、 偶然TVで見かけた中島記念館へ。
川手の集落を抜け、周囲に何も無い場所に唐突に現れる真新しい建物。行けない程では無いが、ひどく遠い。
日本画壇を代表する作家陣の『富士づくし』を観たところで満たされないのは、美術館の稼働状態に対する物足りなさの所為か。
疎らながらも訪れる観客は「芸術に触れられた」と満足気に話している。
それが自惚れであれ何であれ、ここまで来て飢えを満たそうという人々が居る事実。この美術館も今後の成長で応えていくべきだろう。
オープン間もないというから、それを見守るのも面白い。
別棟のカフェで出てきたコーヒーはきちんとしたカップ入り。紙コップだったら落ち込むところだが、それだけで何か救われた気がした。
まだまだ寒い。