悟天の言葉をさえぎって,トランクスは強引に唇を重ねた。
「・・・んッ・・・・・・・・・」
あまりに突然のことに,悟天は抗う余裕もなかった。
やがて,トランクスが唇を離すと,悟天は呆然としたまま,視線を宙に泳がせていた。
「かわいいな,悟天は」
さらりとそう言ったトランクスに,悟天ははっと我に返った。
「なっ,なに考えてんだよ!!!」
「まあいいじゃないか,減るもんじゃなし」
「へ,減るとか減らないとか,そういう問題じゃないだろ!!」
超サイヤ人になってしまいそうな勢いで髪を逆立てながら悟天が怒鳴る。
「ちょ,ちょっと落ち着けよ」
悟天の気が膨れ上がって,家財道具がびりびりと震え出したために,
さすがにトランクスはあわてて悟天をなだめにかかった。
「だって・・・・は,はじめてだったのに・・・・・・・」
涙目になった悟天を見て,トランクスは思わずまた,
かわいい・・・と口から出そうになった言葉を,あわてて飲み込んだ。
「オレだってはじめてだったよ」
トランクスの言葉に,悟天はまた少し声を荒げた
「だったら,どうして・・・・」
トランクスはすばやく悟天の肩に手を伸ばし,一瞬グッと手のひらに力を入れると,
そのまま絨毯の上に押し倒した。
「ちょ,ちょっと・・・・・・」
悟天の顔が当惑する。
トランクスは,その視線をまっすぐ悟天に向けると,
喉の奥から搾り出すような声で,
「おまえだから,したかったんだよ」
と言うと,悟天がとまどっているのにはおかまいなしに,再び不器用に口づけた。
今度こそは悟天も必死で抵抗するが,二人の力の差はほとんどない。
下になっている分悟天のほうが不利だ。
苦し紛れに顔を横に振ると,悟天の唇から離れたトランクスの唇が,
悟天の首筋に触れた。
「・・あッ・・・・・・・・・!」
背筋に一瞬電流のようなものが走り,予想もしていなかった感覚に,
悟天は思わず声をあげた。
その声に,トランクスの本能はいっそう刺激された。
「なんだ悟天,おまえって感じやすいんだな」
悟天の腕を押さえつけたまま,耳元で吐息混じりに囁くと,
トランクスは悟天の耳たぶ,そしてまた首筋に舌を這わせた。
「んッ・・・・・・あ・・・・・・ッ・・・!」
トランクスの舌の動きに合わせるように,悟天がたまらず声を漏らす。
抵抗する腕からも,徐々に力が抜けていった。
トランクスはその腕の力を確かめながら,
ゆっくりと両腕を悟天の背中に回し,
自分とほとんど体格の変わらない,その身体を力強く抱きしめた。
身体の線を確かめるように,手のひらを柔らかく動かす。
悟天はようやく自由になった手で,トランクスの袖を力なく握り締めた。
トランクスの右手は,背骨の線をなぞるように滑ってゆき,
すばやくシャツの下にもぐりこむと,そのまま下半身を探りだした。
「やっ・・・・やだッ!!」
その瞬間,悟天の気がトランクスに向かって激しく放出された。
「うわあっ!!」
弾き飛ばされたトランクスは,そのまま壁にたたきつけられた。
「・・・いってぇ〜〜〜〜・・・・」
腰をさすりながら悟天のほうへ目をやると,目に涙をいっぱいためながら,
身体を震わせていた。
「ご,悟天・・・・・・」
「・・・こ・・・こんなの・・・・・・」
言いかけた言葉を飲み込んで,悟天はそのまま窓から外へ飛び出して行ってしまった。
「ご,悟天!!」
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