Exhibition / 2024 FUKUOKA

2024年個展(福岡)

PHANTOM PAIN

光野浩一展

"Phantom pain"

2024年 11月25日(月)~12月8日(日)

 福岡市・アートスペース貘

 

 

タイトルは幻肢痛の意。
この時代となっても個人の生き辛さの正体は明らかにならず、人は心の欠落を意識しながらも
社会との関係性の構築に生きる意味を見出そうとし、また、生きた証を遺そうとする。
その欠けや痛みはいつか解消できるのか。そもそも原初には欠落などなかったのか。
個人と社会との関わりとその変遷について考えるためのジオラマ状空間、
現代人の立ち止まる場所を創出する。

 

 

展示室中央に透明なトレンチコートが吊るされている。コートには黒い塗料がかけられている。

 

黒い塗料は床面のユニットに滴る。

ユニットにはジオラマ状の通路が凹凸で示され、建物や山の模型が配される。

 

床ユニットは都市迷彩色で塗られ、底面の自在キャスターで配置換えができるようになっている。

配された模型はゲーム盤の複製パーツである。

 

組み替えにより、ジオラマの通路や塗料の滴りには分断が生じた箇所が見られる。

 

アートスペース貘での個展は50回目。今回の展示は都城・アンモナイトギャラリーから自分の作品をよく知るお二方の手を借りました。都合重なり楽しみにしていた会期中の交流は叶わないことが多かったのですが、自分の作品をより客観視できたように思います。