光野浩一、某日の記憶のかけら。


Sep.20th.2018

 

 

 

本年度、母校の高校に旧知のS先輩が赴任された。

「高校時代の作品を発見したので取りに来い」とのことで行ってみると、2年の夏に描いた油彩自画像を渡された。

形の狂ったパサパサの画面に赤面。


更に恥ずかしかったのが裏に木炭書きした題名。「高2にして中2病」というようなもので、一気に顔から火が出た。

えー、虚と実がゴニョゴニョ…これはとても書けない。

同時に同校の記念ギャラリーに収蔵されていた作品を補修のため受け取る。

扱いが悪いのではなく、夏の猛暑による接着剤の劣化が問題のようだ。思ったより対策に時間を要するか。

 


忘れてはならないもの、忘れてしまいたいものがある。

写真の恥ずかしさには冷静になれるが、作品に定着された想いはそれよりはるかに生々しい。