時化の五島玉之浦
雨の中、良型の真ダイを釣り上げた久家君
まずまずのクロを手に、ややニッコリの私
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雨の五島玉之浦
 2日目の釣りは、朝からの雨、強風、ウネリとの付き合いで始まった。
 今日は型の良いクロを沢山釣るぞ。
 この固い決意も今日の強風に、一気に吹き飛ばされてしまいそうだ。

 今日のクロ釣りはチームKのクロ釣り大会の決勝戦の兼ねているので、私は決勝進出者の椎葉さん、高本さんと一緒に瀬上がりする。
 磯の名前を聞くことを忘れていたが、小さなワンドになった足元の良い広い場所で、3人でゆっくりとクロを狙えそうだ。
 潮は、朝から上げ潮が行くので型の良いクロがあたってくるのではないかと期待している。
 一投目から足の裏程度のクロがポツポツと食ってくる。
 しかし、今日の悪天候を象徴するようになかなかサイズアップしない。
 そんな中、私に35pくらいの地ク゛ロが来て、さあーこれからと言うときに南東の風が益々強くなってウネリの高くなってきた。
 誰が風男なのか、誰が雨男なのか、時化男は誰か禊ぎしろ、といいたくなる。
 
 立っているのも辛いくらいの強風に根負けし、湾内でチヌでも狙おうと言うことになった。すると、柴原さんや久家君達も瀬代わりする事になった。もう時化はイヤ!
 湾内にはいると波は幾分納まったように感じるが、風は色んな方向から吹いてくる。
 午後2時頃まで、湾内に散らばって竿を出すが、クロの入れ食いが頭から離れずなかなか気乗りしない。
 
 迎えに来た船に乗り柴原さん達を迎えに行くが山村さんの姿が見えない。聞くと、山村さんは一人大時化の中、西磯で石鯛を釣っているとのことだったが大丈夫かなと不安になる
 私達が久家君や川越さん、柴原さん坂田さんとチヌ釣りポイントに瀬代わりする頃から再び雨が激しくなってきた。
 島影が見えなくなるくらいの大雨で、強烈な風が吹き付けてくる。
 何でこんな日に釣りをしなくっちゃ成らないのか、と悲しくなる。
 ついでにやる気も元気も全部、雨に流されてしまった。
 午後4時頃の何度目かの大雨には我々もギブアップせずには居れなくなり、大鳥丸に山村さんを迎えに行って貰って宿に引き上げることにした。
 せっかくの五島玉之浦なのに…。

 大鳥丸が山村さんを連れて、我々を迎えに来たときには雨は少し小降りになっていたが風は相変わらず強い。
 「波が足元まで来てこれはヤバイかなと思った。だけど携帯が通じらん勝った。」と山村さん。
 雨と大時化の五島玉之浦だが、クロはとにかく2桁釣れたし、誰も怪我はなかったし、まあこれで良しとするか。

 翌日の大時化は台風並だった。荷物の積み降ろしも、フェリーに乗り込むときも土砂降りの雨にす゜ぷぬれに成った。