五島黄島の楽しい釣り
パート2 撮影場のハナレ
撮影場でクロの入れ食いを楽しんだ明石君
黄島2日目の朝は、前日の余韻を引きづっていて、今日も入れ食いが待っていそうな気がしている。
前日、余り釣れていないグループをタッカリと撮影場に上げ、私は前日と同様に柴原さんと撮影場のハナレに上がった。今日は、どんな釣りになるのか、2日目の開幕である。
2日目の開幕は、私の500グラム程度の真鯛から始まった。
その次は1s近い待望のイサキ、夏の旬魚だけに、私は塩焼きが好きだ。
また、その1発目の引きは、海中から竿を引ったくる感じで突然やってくるだけにスリル満点で、重量感もあり実に楽しい。
そのイサキが立て続けに当たってくる。3枚目、こりゃ良いぞ。もっと来い、と思っていたら柴原さんが竿を曲げた。良型クロの引きだ。
やはり、キロは優に越している丸々と太った尾長グロだ。
イサキも良いが、クロはもっと良いというのが私の本音。ガンバッド!
潮は上げ潮が動いていて、この撮影場のハナレには好都合の潮行きだ。
やや遠投気味に仕掛けを振り込み、マルキューのグレパワーV9を混ぜ込んだクロ好みの撒き餌をたっぷりとウキの周りに打ち込んでいく。
キザクラの全層環付きミドルの00号が、潮に馴染んだハリスに引っ張られる様に海中に入っていく。見えなくなったところで、糸をやや張り気味にして待っているとビューンと竿引きのアタリで全身を快感が貫いていく。
随分昔の薬師丸ひろ子の映画で「カイカーン…」て言うのがあったが、正にそれである。 年がばれてしまうかな?
竿を引ったくるようなアタリを楽しませてくれるクロを無事タモに入れ、今日もクロが釣れたと一安心。後は、昨日同様に数釣りだ。
柴原さんも相変わらずの好調で確実に、クロの数を重ねている。
私も、後に続けとばかりにドンゴロスを太らし続けている。どちらの数が多いか競争だ。
二人して、遠投してはクロを掛け、引きを楽しんでは、又遠投してクロを掛ける。
とうに二桁は行っている。でも、ここで大事件発生、「あーっ、何でこうなるの」欣ちゃんをまねている場合じゃない。私のドンゴロスが破けて、中のクロやイサキが何匹か逃げてしまっている。磯のフジツボと瀬に打ち寄せる波のイタズラだ。
「悪いことをするんじゃないの」と波とフジツボを叱ってみても、仕方がない。
柴原さんは「惜しかった。もう少しで全部逃げていたのにハハハ」と、意地悪言って楽しんでいる。なーに負けるもんか。
ここから、私の入れ食いパート2が始まった。
遠投しては、ドバドバと撒き餌をしてクロを掛け、どうにか2桁の数までクロが復帰したところで、タッカリと撮影場にいたキザクラのスタッフが予定を終了して帰ることになった。
では、私が再びタッカリに、柴原さんが撮影場に、瀬変わりすることになった。
すぐに柴原さんがクロを釣り上げ、私を見てニッコリと微笑んでいる。
私もほほえみ帰さなくては、宮崎から来た甲斐が無いというもの。
すぐに下げ潮の中からクロを引きずり出して、ほら見ろとばかりにドンゴロスに収める。
ここからが、私の本格的「逃げたクロ捜索釣法」の開始である。1枚釣って、すぐに仕掛けを投入する。潮に乗せて海中のクロに刺し餌を届ける、ビュンと竿先にアタリが来る。
その針先でもがいているのは、40pオーバーのクロゆうにsは超していて、ずっしりとした重量感がたまらない。エクスタシーである。?
夕方6時近くまで、延々4時間ばかりそれの繰り返しである。
途中からは、柴原さんも一緒になって、2人で大はしゃぎして楽しい黄島のクロとイサキ釣りを展開した。
3日目は、朝から雨と強風だったので早めの納竿し、宮崎への帰路に就いた。
毎年、柴原さんとは楽しい釣りをするのだが、今回もハリスにイタズラはされるし、他の人では味わえないだろう実に楽しい釣行だった。
山村さんは、ずっと石鯛狙いだったので思うような釣果には恵まれなかったが、次はクロ狙いで行くと既に来年の決意を述べていた。
帰りの車に積み込むイグロークーラーは、2人でやっと持ち上げるほどの重さだった。
柴原さん、森さん、山村さん、キザクラのスタッフのみんな、又行こうな。