黄島でクロの入れ食いを堪能する。
五島黄島の楽しい釣り
 5月の連休は私にとって、男同士のピクニック釣行の楽しい日々である。
 早朝から夕方ウキが見えなくなるまでの、仕事なら長ーい1日だが釣り竿持ったら短い1日なのだ。
 宮崎の日南市から釣友の山村さんと、車で走ること5時間近く、夜中の眠い目をこすりこすり長崎のフェリー発着場の大波止を目指して走る。
 長崎に到着したときは流石に夜が明けていて、「チョットだけ寝ましょうか」と男二人、色気もなく車の中で仮眠することにした。
 1時間ほどウトウトとしていると、コンコンと窓を叩く音に目が覚めた。
 今回一緒に黄島に行く、ウキのキザクラのスタッフの明石君と久保田君だった。
 この頃から柴原さんや森さん達もやってきて、全員集合。いざ出発、となった。

 久しぶりの黄島は「小美漁」、「中美漁」、「大美漁」と、2年前のクロの入れ食いを思い返す美しい風景があった。
 森さんや山村さんは石鯛狙いでヒラバエへ、キザクラの久保田君と佐賀県から参加の杉山さんは中美漁へ、明石君達は撮影場へと上礁。
 私と柴原さんはタッカリへと、大型クロを求めて上礁する。
 このタッカリこそ、2年前に柴原さんとクロの入れ食いの上の爆釣を堪能したところなのだ。
 その時は1日でイグロークーラー満杯となり、「止められない!止まらない!」釣りだった。
 今回は果たして、どんな結果が待っているのやら。
 すぐに仕掛けをセット、ウキはキザクラの
全層環付きミドルの00号で全層釣法を駆使し、大きなクロを釣り上げよう。
 釣り座は柴原さんとジャンケンで決定した。前回は私が負けているだけに、釣りよりもジャンケン勝負に気合いを込めた。「やったー勝った」3勝2敗で私の勝ち。
 釣り座は私が東の角、柴原さんが西側と少しだけ私が有利となったが、釣果勝負はどうだろう。相手が黄島の潮に詳しい柴原さんだけに、チョットだけ必死に頑張ろう。
 1投目から柴原さんがクロを掛けた。なかなかの型のクロが姿を見せた。
 私も負けられない。私にクロが当たったのは3投目、少しだけ柴原さんら後れをとった。
 ここから入れ食いの始まりとなった。
 釣って釣って、釣っちゃるぞ。!!ビシッと、楽しい気合いが私の釣り魂に入ってきた。
 柴原さんが2枚目を釣り上げれば、私もすぐに2枚目を釣り上げる。
 私が3枚目を釣り上げれば、柴原さんがすぐに3枚目を釣り上げる。
 全層釣法に、面白いようにクロがヒットしてくる。4枚、5枚、6枚と40pオーバーのクロがドンゴロスに次々と入っていく。1回1回海から引き上げるのは大変だ。
 隣の撮影場のポイントでも、明石君と香月君がクロを次々にヒットしている。
 二人のドンゴロスも、釣り上げた良型のクロで、見る間に大きく膨らんでいく。
 初日からこんなに入れ食いで、明日はどうなるのだろう?なんて事を考えている暇は内くらいにクロがヒットしてくる。ビシッビシッと、私と柴原さんが同時にダブルヒット。
 「細ヤン早く上げろ。ハッハッハ」「柴原さんこそ早く上げてください。ハッハッハ」と笑いが止まらない。全国広しと言えども柴原さんと一緒に釣りをしているときは、お互いに遠慮することなく、楽しんで釣りが出来る。
 夕方近くになってもクロの食いは止まらない。
 以前テレビのコマーシャルで「止められない止まらないカルビーのカッパえびせん」と言うのがあったが、1日目の黄島の釣りは正にそれが当てはまる。
 途中からはドンゴロスを海中に漬ける為に引き上げるのが苦痛になり、磯の水たまりに浸けたままにして置くこととした。
 ふと気づいたら、時計は夕方6時を回っていた。明日もまたガンバッド。釣り疲れたハハハ。
 
もどる
パート1 タッカリの巻
パート2へ
黄島のタッカリで良型クロを掲げる私