Aki Kihara 樹原亜紀
全体をパッと見て、一番最初に目に入るのが彼女。169cmの長身は、どちらかといえば小柄な娘がかなり多いおニャン子では異様に目立っていましたね。
もっとも、彼女が目立つのは見た目だけでなく、喋っても強烈に目立ちますが。あのハスキーボイスは特徴の塊ですよね。アルバムを聴いても、必ず真っ先に判別できる声です。
でも、巷で言われているような「音痴」ではなかったんじゃないでしょうか。これは当時から思っていましたが、多分あの独特すぎる声質のせいじゃないかなーと。
そしてさらに、その特異なキャラクター性。おニャン子で唯一、自発的にボケが出来るという「お笑い」のエッセンスが彼女には詰め込まれていました。代表例が高島忠夫ですが
それ以外にも細かい仕事が随所に光っています。当時からもう「あーこいつはお笑い担当か」とはっきりキャラが脳髄に刻まれるほど、それは確定事項でしたね。
ゆえにアイドル扱いはまったくしていませんでした。ただしこれは当時の話。今現在はどうかというと、勿論お笑い担当というのはそのまま残っていますがそれに加えて
「結構可愛いかも?」と思うようになったのです。これもDVD効果なのでしょうか。裏側での表情や行動などを見るにつけ、改めて彼女の女の子としての魅力を
感じてしまい、なんかとっても愛おしい奴になってしまいました。どんな時でも、あくまで彼女は自然体なのですね。飾らずに無理をせず、ありのままの自分のままそこにいる
そのラフさが、今になってやっとはっきり見えてきたんです。当時は「お笑い担当」以外の目では見もしなかったから、全然気づきませんでした。若かったよなあ自分。