Miharu Nakajima 中島美春

 

厳密に言えば、私はおニャン子在籍時の彼女を殆ど知りません。卒業前後あたりから番組を見始めたようなのですが、いかんせん記憶がはっきりせず、見ていたかどうかも

判断できません。したがってここに書くのは、最近購入したDVDなどで見た「なかじ」の感想になります。まず最初に抱いた印象は「気配り上手でノリのいいしっかり者」

新田ちゃん達と同級ですが、精神的年齢は実年齢よりやや上の部分も含んでいますね。あの年頃で志村けん扱いされたら普通怒るか嫌がるものですが、自分が求められている

役割をくみ取って、見事笑われキャラを演じて見せた彼女は、はっきり言って偉いです。確かに顔のパーツこそ志村系ですが、かなり可愛い部類に入る顔してますよ彼女。

それなのに、要求されたら一応嫌がりながらも結構ノリノリで志村ダンスを踊ってしまうなかじ。君は素敵だ、素敵すぎる!私はこーゆー理解力のある娘大好きなんだ!!

さらに、おニャン子内ではたいてい誰とでも打ち解けていて、その交友力の広さとサバサバした気っぷの良さが伝わってきて、見ていて気持ちいいです。飾らない態度もいい。

同姓に人気ありそうなタイプですね。初期のフロントメンバーとしても活躍し、その勢いと明るさは他の誰とも重ならない、非常に貴重な存在だと言えましょう。

それ故に、早すぎる卒業が悔やまれますが、本人の意思とあらば止められようはずもありません。「じゃあね」は彼女のための卒業ソングでしたが、全ての卒業生達へ

送りたい歌です。明るくさらっと、でも少し切なくて、優しく心に残る名曲です。なかじは夢を叶える為、明るい笑顔と共に「じゃあね!」と元気よく旅立って行きましたが、

それは同時に、ファンの心に潜在的な覚悟を生む結果にもなったような気がします。「いつかは終わりがやってくる」という、余り考えたくない非情な現実の結末。

実際この後も次々メンバーが「卒業」していく訳ですが、その門出は常に明るく陽気に「じゃあね」と笑顔で皆送られていきました。彼女の卒業後も、彼女の優しい気配りは

おニャン子の中に残って、最後までメンバー全員を見守っていたんじゃないかと思っています。

 

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