昨日までに見たDVD☆レビュー

メリーに首ったけ

----- There's something about Mary -----
メリー(キャメロン・ディアス)は、キュートで優しくて明るくて頭もよくてかっこよくて、とにかくイカしてる。
テッド(ベン・スティラー)は、髪も服もダサいトホホな高校生。でもメリーの弟を助けたのがきっかけで、卒業パーティーに誘われた。しかし当日、ズボンのファスナーにチン○をおもいっきり挟んでしまったテッドは、メリーの見送る中、救急車で運ばれてゆく。彼女とはそれっきりに・・・。
13年後、メリーへの思いは募るばかり。消息不明の彼女の居所を突きとめたテッドはいざマイアミへ!
しかしそこには、あの手この手でメリーに言い寄る彼女に首ったけな奴ら(マット・ディロン他)がたくさん!果たしてテッドの恋の行方は!?
何度も言うけど、ノゾはキャメロン・ディアスが大好きです。
そして、この映画でキャメロンの人気が一気に上昇しました。
それもそのはず!この映画はキャメロンスマイル全快!!ファニーフェイスだしスレンダーなのであまりセクシーだとはノゾは思いませんが、それでもキュート!キュート!キューーーッ!!
ノーブラで乳首がちょっと見えちゃったりしてますが、それがなんだかキュートなんだよね。

で、映画は当時、「お下劣ギリギリ」とかって宣伝してたと思うのですが、思ったよりは(←どう思ったのかなw)お下劣ではなくて、清々しいマイアミの青い空のもと繰り広げられるコメディなので、全然お下劣なんかじゃなくて爽やかな感じがしました。
マイアミに住みたくなったし。←お約束w

そして出演者の殆どが勿論俳優さんなのですが、コメディアンとしても活躍している人たちなので芸が細かく、シリアスものよりコメディーを演じるほうが難しいと聞いたことがありますが、難なく演じているような気がしました。

話はまた「一途な愛」がテーマなんですが、「一途な愛」ってそうようね・・・、見方によっちゃあ
ストーカーになっちゃうんだよね・・・。これはそんな男達の悲劇?喜劇?な作品。
面白かったです。

そういえばキャメロンって、ヒーリー役のマット・ディロンと付き合ってたなぁ・・・当時。

千年女優

昭和の前半を代表する女優、藤原千代子の回想録。
関東大震災の時に生まれた千代子はすくすくと愛らしく成長し、女学生の頃女優としてスカウトされた。世は混乱を極めていた戦争前夜。ある日千代子は偶然にも傷ついた思想犯の絵描きの青年を助け、彼の独特な温かみのある雰囲気と優しさに心惹かれる。そして世の中が平和になったら、雄大で美しい彼の故郷へ招待すると。天にも昇る気持ちの千代子。しかし楽しい時は長く続かなかった。憲兵の手を逃れる為に、彼は千代子の元を去っていったのだ。
ただ一つ彼の大事にしていた鍵を残して・・・。
そして千代子の長い長い愛の物語が始まるのだ。
「彼に会いたい」願いはそれだけ。
彼に会うために女優になって、彼に見つけてほしくて女優を続ける。
過去から未来へ、ある時は戦国の姫、ある時は宇宙飛行士になって・・・。
現実と幻想が交錯する狂気にも似た愛の物語。
女優、藤原千代子。
もちろん、これはフィクションです。しかもアニメです。
さらに言えば『千と千尋の神隠し』と同時にアニメ大賞を受賞しました。

さて、どこが狂気にも似ているのかというと、それは「一途な愛」。
名前も知らない、顔も朧気な人を追いかけて、追いかけて、でも全然会えなくて、それでも70歳を過ぎてその命が枯れるまでも彼を愛し続けることです。

この映画、それをただ千代子が回想するだけで終わらせないところがとってもいい。
物語は大の千代子ファンのビデオ製作会社の立花が千代子の元を訪ねるとこから始まり、アシスタントのカメラマンと一緒に千代子の回想(幻想)のなかに入り込んで、千代子の体験を共に味わいながら冒険する感じで表現されているんです。
だから見てるこっちもハラハラドキドキ。

そして私・・・こんな終始泣きっぱなしな映画って初めてだようっ(ノД`)
だってあまりにも切ないの!
全然彼には会えないのに、なのに日に日に愛しているのを感じて・・・でもそれをいつか断ち切らなければならないときが来るのを感じて・・・って。
それがアニメだから生々しくなくて、だから余計にすっと私の中に入ってくるんです。
まあ、似たような経験をしたことがあるからってのもあるんですが。

そう、この映画
プラトニックな恋愛経験ない人は見ちゃダメッ!!

いえ、あまり感動が伝わらないんじゃないかな?と思うんです。
でも、おじいちゃんとかおばあちゃんとかには見せたいかも。

インディペンデンス・デイ

----- INDEPENDENCE DAY -----

7月2日、彼らは突然現れた。
7月3日、彼らは攻撃開始。
7月4日、我々(ウィル・スミス他)は一つになって反撃開始。人類の独立記念日として。
DVD返却を明日に控えながらもまだ見ていなかった「インディペンデンス・デイ」
今日お店の近くに行くから見てないけどもう返しちゃおうかなーっと思った「インディペンデンス・デイ」

返却しなくてよかったぁ!!
よかった!よかったよ〜!! (←震えあり)

SFで、宇宙人モノで、っていったら「スターウォーズ」が最高なんだと思ってたけど、そんなあたしは浅はかでした。
「ID」のほうがスケールは小さいのかもしれないけど内容はよっぽどいいです。
程よい危機感(あの大きな宇宙船には、そりゃないだろっ!って感じで笑えるんだけど)と愛情物語で、先は読めるんだけどノゾは終始ドキドキと感動の涙を流しっぱなし!
コレは人類が人種や国境を越えて一つとなって地球を守るお話なんだけど、人種というだけでなく、普段なら絶対に顔をあわすことのないような人々(大統領にテレビ局の保守員、農薬散布業者、ストリッパーなど)が、一丸となるってとこが特にお気に入り!
セリフもテンポがよくて好きです(^.^)b
あ〜、早まらなくてよかったぁ!!

恋愛小説家

----- As Good As It Gets -----

恋愛小説家のメルビン・ユドール(推定年齢60前後:ジャック・ニコルソン)さんは大変な潔癖症。道の継ぎ目は絶対に踏まないし、石鹸だって一度限りの使い捨て。毎日決まった時間に決まったレストランへ行き、決まった席で持参したフォークとナイフで食事する。口を開けば皮肉たっぷりのひねくれもの。そんな彼が近所の住民達やレストランの客とオリが合わないのはあたりまえ。しかし彼にも気になる人がいる。彼に全く物怖じしないウェイトレスのキャロル(推定年齢50前後:ヘレン・ハント)だ。彼女の気を引こうと一生懸命ひねくれるメルビンさんだが・・・?
さすがアカデミー主演男優・女優賞をとった作品だけあって、なかなか楽しい映画で主演のジャック・ニコルソンが一癖も二癖もある役を実にコミカルに演じてくれました。
メルビンさんって、ほんとはとぉーっても親切で思いやりのある人なんだけど、その優しさを素直に表現するのが苦手なのか、作品中には出てこなかったけど過去に何かあったのか、物凄くへそ曲がりな人です。
でも考えたら優しさってどんな風に表現すべきかよく分かりません。
これ見よがしに優しくするのもねぇ・・・・・・ちょっといやらしいかな?
かと言ってさりげなく優しさを見せるのも、相手がそれに気付いてくれれば報われるけど・・・さりげない親切って案外気付かれないのよね・・・。ま、そもそもほんとに優しい人ってのはそんなこと気にしないんだろうけど。
確かにメルビンさんのような優しさを見せられたら感動の度合いが違うよね。
私はどっちかというとメルビンさんタイプかな。
私はいたずら感覚で人に優しくするのが好きです。気付くかな?気付かないかな?ってな具合に。
でもそれは要するに表にでれないただの臆病者なのかもね。

それにしてもヒロインのヘレン・ハントの美しさにはビックリ!もう50は過ぎてると思うんだけどなー、年齢を感じさせないしなやかな笑顔には憧れます。

アメリを見た時はパリに住みたいと思ったけど、この作品では明るく楽しいニューヨークが舞台だったので、単純なノゾは早速ニューヨークに住みたいと思いました。w

追記。
しかし、NBAのLAレイカーズの試合に殆ど顔を出し、いつもベンチのすぐ後ろの席に座り、時々影のコーチのように激をとばしているジャック・ニコルソンはメルビン・ユドールそのものだと思います。

トレインスポッティング

----- TRAINSPOTTING -----

ヘロイン中毒のマーク・レントン(ユアン・マクレガー)のドラッグ克服物語。w
思えば7年前、この作品のユアン・マクレガーにメロメロにされたんだよね。
あの笑顔、あの眼差し、あのスキンヘッド、あの声、あのオーラ・・・うっ、思い出しただけで顔がにやけてしまいます。
それにあの口の悪さ、奥さん命なところ、・・・・・・キリがないのでこれ以上は書けません。が、
ユアン・マクレガー大好きだあっ!(^^)!
あ、叫んじゃった!w
しかしこの映画のテーマ「ドラッグ克服」、私達の日常には馴染みはありませんが(ないはず)いつも同じ毎日から抜け出したい!パッとしない人生から抜け出したい!ってところは同じ!!
でもこれと言ってすることもなく、なかなか前に進めないのも同じ!!
だから共感できるとこがたくさんありました。何かもどかしい毎日っていった感じで。

それから音楽が、ノゾが当時夢中になったブリット・ポップ満載で、というかこの映画がブリット・ポップカルチャーを映像にしたようで、短い時間で如何に聴かせるか、如何に魅せるかが勝負だったんだよね〜と懐かしい作品。

ムーラン・ルージュ

----- MOULIN ROUGE! -----

1900年のパリ、ムーラン・ルージュ。小説家になる夢を抱えボヘミアの田舎からやってきたクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、ひょんなことからムーラン・ルージュのショーの脚本家トゥールーズの仲間に引き込まれる。次の新作を売り込むためトゥールーズ達の画策により、ムーラン・ルージュ一の売れっ子サディーン(ニコール・キッドマン)と出会ったクリスチャンは一目で恋に落ちるが・・・。
テーマは ALL IS LOVE 。
でも観た感想というと、一言で言えばハチャメチャです。
衣装とか舞台装置とか舞台美術とかはそりゃ豪華絢爛だったけど。
なんてったってミュージカルだし。
もうあたしの大好きなユアンが歌う歌う!それも往年の洋楽の名曲を!
ビートルズ、マドンナ、エルトン・ジョン、U2・・・などなど。
でも今回のユアンは内気な青年の役なので、ちょっと私の好きな感じじゃなかったのですが(私はかっこいいのが好きさ。)、なんてったって私はユアンの歯並びのよい白い歯をキラリと輝かせ、口角をキュッと上げた笑顔にイチコロにされたので、その笑顔が見れればそれだけで幸せです。あら思い出しただけで・・・ウフフフフ(^^)。
ニコールも綺麗だったね。でも今回のメインは(あたしのなかでは)ユアンなんで。
しっかし、バズ・ラーマン監督は古典的な恋物語が(純愛ってヤツですか?)好きなのね。

シュレック

----- SHREK -----

おとぎの国の怪物(オーク)のシュレックと囚われのフィオナ姫の恋物語。
フルCGアニメ映画。
フィオナ姫の声を大好きなキャメロン・ディアスがやってるってことで借りました。
が、キャラとかなかなかシュールなセリフとかが可愛くて楽しくてとってもよかったです。
お子様にはどーだか分かりませんが、ノゾコは『モンスターズ・インク』より断然オススメです。

エディー・マーフィーなドンキーの表情サイコー!
悪の王様も玄人ウケ必死。w

ショコラ

----- Chocolat -----

1959年のある日、古い因習に縛られたフランスの田舎町に、北風とともにヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とアヌークという親子がやってきた。自由奔放に生きるヴィアンヌはこの町でチョコレート屋を開き、幸せを呼ぶチョコレートとして密かな評判を呼ぶが、古い慣習に囚われた町の世話役レノ伯爵はヴィアンヌを受け入れない。ヴィアンヌは果たしてこの町で無事に暮らしていけるのだろうか・・・?
心温まる作品として、以前から注目していた「ショコラ」・・・・・・。
確かによかった、心温まった。

だけどゴメンなさいっ(>_<)
アメリを経験した者には全ての感動作がかすんで見える!
だから話し云々とかよりも俳優の方に目が行くというかなんというか・・・。
ジュリエット・ビノシュ!若いのか歳なのかしらないけどスタイル抜群!!胸元がセクシぃー!!
で、ジョニー・デップは相変わらずエキゾチックでカッコいい!!!ロマスタイルがあんなに似合う俳優もそうそういないよ!
で、一番のビックリはキャリー・アン・モス!
マトリックスのトリニティーのキャリー・アン・モス!
マトリックスの時とは別人で上品な奥様ブリを発揮。知的な感じなのは同じだけど!服装と髪型で人はあんなに変わるんだなぁ・・・という典型でした。

しかし、外国の女優さんて素で勝負してるよね。化粧濃いの日本だけかな・・・?

あ、音楽は良かったよ。

アメリ

----- Amélie -----

アメリ・プーラン(オドレイ・トゥトゥー)は冷淡な父と神経質な母に育てられたかなり妄想癖のある内気な女の子。母の死後、パリのカフェで働きながら古いアパートで一人暮らしをしている。1、2度試したけれど恋人はまだいない。このまま一生できないかもしれないが、それでもまあいいやと思っている。
そんなアメリの運命がある日変わった。
ダイアナ妃の事故死のニュースを見た時、落とした化粧水のキャップがコロコロと壁の煉瓦に当たり、その煉瓦がはずれ、空洞になっていた奥から小さな箱がみつかった。その中には古い写真とおもちゃがたくさんつまっていた。40年前にアメリの部屋に住んでいたプルトドー少年のものだった。
40年前少年だったプルトドーを探し当て、こっそり宝箱を返したアメリは人々の人生をほんの少し軌道修正することに目覚める。ある日アメリは駅の自動写真機のゴミを集めている風変わりなニノに出会う。よく分からないがなんだかニノのことが気になるアメリだが・・・。
育てられた環境は全然違うけど、アメリ・プーランとノゾは思考が似ているようです。
日常のなんでもないことに幸せを感じるところが同じ。つまらない妄想をするところが同じ。ちょっとした仕返しをするところが同じ。作戦をたてることが好きなのが同じ。言いたいことをうまく言えないのが同じ。
だからアメリの気持ちがよく分かる。
一目惚れしたニノになかなか声をかけられず、あの手この手で接触を試みるけれど、ここというところで勇気が出ない・・・。アメリの幸せな妄想の世界と現実の違いが私の胸に染みました。涙が溢れて溢れてとまらないよ〜(>_<)
でも近所の老人に助けられ、ほんの少しの勇気をだしてニノの元へ向かったアメリ。
私、最後のあのささやかなキスシーンが大好きです。

それからフランス映画の醍醐味と言ったら何と言ってもそのキッチュなインテリアとファッションです。
ピンクな感じで、小物がビッシリ飾られたアメリの部屋。アメリの働くカフェ。アメリの通う八百屋。ニノの働くポルノショップw。駅。交差点。色使いが鮮やかで思わず今すぐにパリに住みたい!!独り暮らししたい!!って気分にさせてくれました。
音楽もよかったよね〜、サントラ買おうかなぁ。

私にはとっても胸にささった「アメリ」、だけど知り合いの40代の方にはつまらない映画だったとか。
歳をとるとこんなピュアな気持ちがなくなっていくんだなぁ・・・。
てかこのピュアな気持ちがなくなった時が歳をとったってことなんだ・・・。
ピュアでいよう。w

マトリックス

----- THE MATRIX -----

コンピュータプログラマーとしてニューヨークの企業で働くネオ(キアヌ・リーブス)。凄腕ハッカーという別の顔を持つ彼は、最近“起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。
そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く・・・「起きろ、ネオ」「マトリックスが見ている」「白兎のあとをついて行け」。
正体不明の美女トリニティー(キャリー・アン・モス)に導かれて、ネオはモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)という男と出会う。
そこで見せられた世界の真実とは-----。やがて、人類の未来をかけた壮絶な戦いが始まる。
そろそろ第二弾公開!ということで見直し。でもいつ見てもスゴイよスゴイよマトリックス!!
視覚効果で話題をまいた作品だっただけのことはあります。
初めて見た時は何だか日本のアニメのような感じがしてたんだけど、監督のウォシャウスキー兄弟は日本のアニメが大好きで、アニメのような実写を撮りたかったのだとか。影響を受けたのは『甲殻機動隊』だったらしいけど(オープニングとか似てるしね)、私には『キャプつば』や『明日のジョー』なんかのスポーツものを見ているような感じがしたよ。実際はすっごく速いキックやパンチなんかをわざとスローにして色んな角度から表現してるとこなんかがね。
で、何と言っても迫力ないようで迫力のある銃撃シーン。
これまた弾丸がスローで飛び交うんだけど、アングルが素晴らしいのか妙な迫力がある。
昔っからあのくらいのスピード感が好きだったのでノゾは大変に気に入りました。
しかしネオ役のキアヌは勿論カッコいいんだけど、ノゾのお気に入りはモーフィアスとトリニティー!
モーフィアス役のローレンス・フィッシュバーンは黒人俳優で、別に男前ではないんだけど(すきっ歯だし)独特の雰囲気をもっていて、すっごくファッショナブルな感じでダンディーなカッコよさを感じさせます。ああ、思い出しただけで赤面しそう
///
それから一番目に付くのがトリニティー役のキャリー・アン・モス!!
ごめん、カッコよすぎる!
どうしてあんなにレザースーツが似合うの?どうしてあんなにサングラスが似合うの?
その嫌味のない美しさ最高!!

6月に続編「THE MATRIX RELOADED」が出るそうですが、今度はあの映像美にもっと光と影を強調すれば、最高にクールな映画になるハズ!! 期待大(^-^)g"

あ〜、DVD買おうかな〜!!

ウェールズの山

----- The Englishman who went up a hill but came down a mountain -----

1917年ウェールズの小さな村に二人のイングランド人(ヒュー・グラント他)がやってきた。村の‘山’を測量するために。村には皆が‘ウェールズで最初の山’と称するフュノン・ガルウがある。規定では305m以上が山だ。しかし人々が愛してやまなかったフュノン・ガルウ、誰もが山だと信じて疑わなかったフュノン・ガルウは299m。‘丘’だったのだ!なんとしても‘山’として地図に載せたい村人たちは考えた。我々の手でフュノン・ガルウを‘山’にしようと!!村人一丸となってせっせとフュノン・ガルウに土を盛るが・・・・・・?
以前BSで放送したんだけど見逃してて、機会があれば見ようと思っていた作品。
原題は長くて、「丘に登って山を下りてきたイングランド人」。いかにも愛らしい感じのコメディーです。でもこれは実話。
「うちの近所のH山は山か丘か?」って正直私の幼少のみぎりよりの疑問です。でもハッキリ言って、すみません、私にはどうでもいいことです。

でもフュノン・ガルウはそうはいかなかった。フュノン・ガルウは村のシンボル、村のアイデンティティ、フュノン・ガルウは山でなければならない。その為に村人はあの手この手で(車を故意に故障させたり、村の牧師は主に許しを乞いながらタイヤをパンクさせたり(笑)、列車はあってもないと言い張り、村一の美人を送り込んだり・・・)次の測量に向かうというイングランド人を引き止めて、その間にみんなでせっせと‘丘’に土を盛った。

昨日見た映画(『ボーリング・フォー・コロンバイン』)があんなだっただけに、きょうのこのウェールズの牧歌的な風景と人々はとても心を癒してくれます。アメリカ人だったらそれこそ拳銃引っ張り出して力ずくで「山」にさせただろうね。

演技で光ってたのはなんといっても牧師役のおじいさん!こんなことは聖書の教えに反してるって悩みながらもフュノン・ガルウへの愛着に勝てない姿が表情一つ、目だけで分かるくらいだ。
それからヒュー・グラント。もっと颯爽とした役なのかと思ったら、内気な坊ちゃん風な青年役。こちらは台詞回しにそれがよくでてて、彼の英語がまたなんともほのぼのとした感じで気持ちよかったです。流石はコメディーやらせたら右に出るものナシの二枚目!

イギリス映画はこんなほのぼのユーモアに満ちた映画が多いので好きです。
村人達の熱意と努力が実り、フュノン・ガルウは306mの‘山’になった。
しかーし!撮影前にもう一度測ってみると・・・・・・303m!フュノン・ガルウは‘丘’に逆戻り!!
なので今度は彼らの子孫が土を手に丘に登って・・・・・・!

フロム・ヘル

----- FROM HELL -----

1888年ロンドン、娼婦5人が相次いで惨殺される事件が起きた。いずれも喉を掻っ切られ、内臓を抉り取られるといった猟奇殺人・・・・・・世に言う「切り裂きジャック事件」。事件の謎にアバーライン警部(ジョニー・デップ)が挑む。
ただジョニー・デップとヘザー・グラハムのツーショット(この映画での)を雑誌で見ただけで見る気になった作品。
何かこう、空気が漂ってたのよね。ちょっとサスペンスな空気が。

で、本編はというと、アヘンの幻覚作用を利用して(事件を予知する能力があるらしい)事件を解決に導く(今ではこんな刑事は即逮捕。w)敏腕刑事が切り裂きジャックの事件を解決する話しなんだけど、実際のところ犯人は分かってないんだよね。諸説あって、この映画ではフリーメーソン説を軸にしているみたいなんだけど、これがまた諸説をうまく絡めて一本の話しにしてるって感じで、もう実際もこれでいいんじゃない?ってな感じです。

でも事件の構成はすばらしいんだけど、ジョニーとヘザーのロマンスはいれなくても良かったんじゃないかなと思います。だってこの二人、思いは通じ合ってんのに、ヘザー(役名はメアリ)の身を守るためジョニーは敢えてヘザーとともにいることを拒んじゃうし。
切ないラブロマンス(>_<)!ここで終わればそうなるけど、なんと最後ジョニーはすぐにアヘンのやり過ぎで・・・ああ・・・(涙。 ちょっとこれってないよね〜(ーー;) 乙女(?)の心を踏み躙ってるよ〜(>_<)

しかしヘザー・グラハムって、顔はあんなにほっそりしてるのになんであんなダイナマイトボディなんだろ?
でもかわいいのであたしは好きです。

アキラ

----- AKIRA -----

2019年、東京を壊滅に追い込んだ第三次世界大戦から31年後のネオ・ト−キョー。そこでは31年前の悲劇を引き起こしたといわれる「AKIRA」プロジェクトが秘密裡に続けられていた。
ある日、暴走族の少年・鉄雄は暴走途中事故に遭い、軍の秘密プロジェクトの研究所に捕らわれる。鉄雄の幼なじみ金田は鉄雄を救おうと研究所にのりこむが、「AKIRA」の力に目覚めた鉄雄は暴走を始め、街を破壊してゆく・・・。
「AKIRA」とは何か?果たして金田は鉄雄を救うことができるのか!?
中学の時か高校の時に一度見たことがあったんだけど、何が何やらさっぱり分からず、ただあの雰囲気、カメラワーク、動きがカッコいいっ!って記憶しかありませんでした。なのでもっと大きくなったら絶対見ようと心に決めていた作品です。
「AKIRA」とは神の力。いわゆる超能力。この世の全てを破壊し、創造できる力。ソロで宇宙にだって行ける!
かつての政府はその力を兵器として利用することを考え、コントロールできずに31年前の悲劇を引き起こしてしまった。この作品のテーマはズバリ「超越した科学への警告」です。この手のストーリーは大半がそうだけど。
この作品、感動とかそんなんじゃなくてやっぱカッコいい!!
ハリウッドの名監督達に多大なる影響を与えたっていうだけのことはあるよね。今見てもホンッとコマワリっていうの?それが素晴らしい!!

それに何と言っても金田!金田がカッコいい!!バイクもイカす〜(^.^)b
かつて『ここはグリーン・ウッド』の原作者、那洲雪絵が光流先輩の声を金田の声にしたの分かる気がする〜。

でも真剣に見てたら酔っちゃった・・・(;´д⊂) PCで見たからかなぁ。

少林サッカー

少林拳の復興に努める主人公(チャウ・シンチー)が昔”黄金の右足”として名を馳せたサッカー選手(しかし今は怪我がもとで落ちぶれている)と出会い、昔の少林仲間とともにサッカーチームを創り、人々の度肝を抜く”少林サッカー”で少林拳を復興させるまでの物語。
で、またこの少林拳が半端じゃないのだ!翼くん顔負けの超ド級破壊力のあるシュート(フィールドやゴール、キーパーを吹っ飛ばすのは勿論のこと壁なんか平気で破壊。でもなぜか蹴られたボールは無事。w)に、ウソみたいに反射神経の優れているキーパー(踊るようにボールを跳ね返す。w)など、「キャプテン翼」+「奇面組」÷2の実写版みたいな映画で、終始笑いっぱなしなんだけど、虐げられた女の子とのラブストーリーもあり、勿論サクセスストーリーであり、ほんとエンターテイナーな映画でした。

で、ノゾはヒロイン、ムイ役のヴィッキー・チャオの美しさに心奪われました。実際の美しいヴィッキーよりも作中のヴィッキーの虚ろな顔が(肌が荒れてて醜いんだけど)なんか妙に色っぽくて頭から離れません。それと主人公(監督&脚本もこの人、草野マサムネ似)のチャウ・シンチーも最初はおっさんくせーとか思ってたんだけど終盤にはかっこいーとかちょっとときめいてみたりしました。また、キーパー、チェン・クォックンの実際のかっこいーのにノゾはびっくり!作中の彼はブルース・リー似(その為一介の振付師から格上げ)のかわゆい感じだったのに。

アニマトリックス

--- THE ANIMATRIX ---

『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟と日本を中心とした世界に誇るトップクリエーター達とのコラボレーションによる、スペシャルプロジェクト。
『マトリックス』の世界をCGを駆使したアニメで表現。『マトリックス』に繋がる9つの短編作品を含む、オムニバス映画。
T.Final Flight of the Osiris(ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス)
ホバークラフト、オシリス号のクルーはザイオンに重大なメッセージを伝えなければならない。それは容易なことかもしれない、もし彼らとザイオンとの間にセンティネル(敵の兵士)の艦隊が待ち受けていなければ。「マトリックス リローデッド」へと繋がるエピソード。

これは『ファイナル・ファンタジー』でお馴染みのスクエア社が製作しました。だからCGがスゴ過ぎ!
お肌の質感がたまりません。シミ、そばかすは勿論のこと、毛穴まであるじゃない!瞬きする様子とか目の動きとかもう実際の人間そのもの。
CGだと思って見始めたけど、実写?え、これ実写?って何回思ったことか・・・。w
でも「臭い」が感じられないからCGなんだと実感しました。
これは話云々よりも、このフルCGを堪能すべし。


U.The Second Renaissance Part1(セカンド・ルネッサンス パート1)
V.The Second Renaissance Part2(セカンド・ルネッサンス パート2)
かつて、人間は機械の労働力に頼り繁栄していた。敬意を払うこともせず、そればかりか機械が人間を殺した事件をきっかけに弾圧し始めた。人間と機械を巡る争いは増加の一途をたどり、追われた機械達は自分達の国、「01」を作る。そしてついに機械は大規模な反乱を始めた。地獄のような戦いの後、武力衝突は終わりを告げ、機械による第2のルネッサンスが始まった―。

そして『マトリックス』へと続いて行くんですね〜。この作品を観て、本編を観ると「なるほど〜」と、ちょっと難解な本編の内容が分かるかもしれません。
機械と人間の戦いの様子が生々しいんだけど、説得力があります。
「マトリックス神話」ですね。


W.Kid's Story(キッズ・ストーリー)
キッドは不思議な夢に悩まされていた。地面へと落下するその夢は、目覚めた後の世界よりも現実感があった。彼はネットに答えを求める。「今、ここが現実だと確かめる方法は?」。誰かが応えた。「確かめるためには命をかけるしかない」。命をかける―それは彼を苦しめるあの夢と関係があるのか。

これは丁度、ネオがアンダーソン君だったころ、自分の世界に違和感を覚えた時と同じような内容になっています。
これも話よりも、レトロフューチャーな絵が新鮮です。人物がラフスケッチのまんまです。それが妙に迫力があっていい感じです。


X.Program(プログラム)
ほら貝の音が木霊し、馬の蹄が鳴り響く。戦国時代を思わせる光景の中、駆け抜けるひとりの女武者がいた。名は、シズ。野武士を相手に戦う彼女の前に、面を付けた同じく武者姿の男デュオが立ちはだかった。彼女と激しく剣を交えたデュオは、突然マトリックスへの帰還を主張する。

シズがめちゃんこカッコいいです。
なんで『マトリックス』なのに時代劇なの?と最初思いましたが、マトリックスだから何とでもなるのだよ。
これは本編のサイファのように、人間社会ザイオンを裏切ろうとするデュオとそれを咎めるシズのお話。色白で銀髪で切れ長の目が素敵なシズですが、メイキングを観ると、アメリカ人の解説者は、「これは日本のアニメらしい作品。目が大きい。」と言っていた。どこがじゃ!?
シズが野武士を切った時、血ではなくてマトリックス・コードがパァーッと散らばるのがカッコよかったです。


Y.World Record(ワールド・レコード)
短距離走金メダリスト、ダンはドーピング疑惑のためにその地位を失ってしまう。「走ると何もかもから解き放たれるように感じる」。そう言うダンは再起を賭け、再び大会に挑む。全力で走り出すダン。しかし、肉体がついに限界を越えてしまう。それでも走り続けた、その先にあるものとは。

こうすることでマトリックスの虚構の世界に気付くものもある、というテーマだそうですが、これも絵が印象的。角角してて、すごくデフォルメされた絵です。
力強いと言えば力強いけど、好みの問題かな?男ウケする絵?


Z.Beyond(ビヨンド)
日本のとある都会の片隅。陽子は、食事時になっても戻らない猫のユキを探し回っていた。猫を見かけたという子供達と一緒に、彼女は古ぼけた建物に辿り着く。そこは近所達の人から「オバケ屋敷」と呼ばれている、立ち入り禁止の場所だった。中へ潜り込んだ陽子と子供達がそこで見た光景とは……。
これが舞台設定から一番身近に感じる作品かも。でもれっきとしたSFです。絵もアニメ〜という感じです。9作品中一番製作時間のかかった作品だそうです。
絵的には一番入りやすい感じなんだけど、内容に関してこれといって感想はないなぁ。


[.A Detective Story(ディテクティブ・ストーリー)
貧乏な探偵事務所を営むアッシュのもとに、不思議な捜索依頼が舞い込んだ。対象はトリニティという名前以外、一切不明のハッカー。これまでに同じような依頼を受けた探偵たちが何人も異常をきたしている。どうやら彼らは「鏡の国」へと迷い込んでしまったらしい。それともこちらが鏡の国なのか?
これすっごく好きです。全体的にモノクロで、これぞまさにレトロフューチャー!しかもスタイリッシュでオシャレな感じ。
ストーリーも良かったです。救世主ネオを探すトリニティのサイドストーリーと言った感じです。


\.Matriculated(マトリキュレーテッド)
知覚力に優れたロボットを捕らえた小さな反乱グループは、自分達の運動に協力するようプログラムした。彼らはそのロボットがマシーン・リアリティよりも彼らの「ヒューマン・マトリックス」を好むように教育する。そしてロボットの「ヒューマン・マトリックス」への欲求が人間の供給能力を超えていく・・・。

最後のこの作品は極彩色なCGが印象的です。反乱グループがロボットを教育するシーンは幻想的で不思議な感じなのですが、あんまりロボットのデザインが好きじゃないかも・・・。なんで蛇みたいな足にしちゃったんだよ〜!?チョンさんーっ!
最後のシーンがちょっと印象的。ロボットが可哀想かも。。。

ゴーストワールド

--- GHOST WORLD ---

イーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は幼なじみで、一緒に暮らそうと約束してるほどの大の仲良し。
そしてその先の進路も決めないまま高校を卒業し、毎日フラフラ好きなことをして遊んでいた。
そんなある日、二人は新聞の出会い系広告に注目。悪戯で広告主を呼び出してみることにした。すると現れたのは何とも冴えない中年男シーモア(スティーヴ・ブシェミ)。
しかし、それからも面白がってシーモアを追っかけまわすイーニドとは別に、レベッカは自立の道を目指しカフェで働き始めた。
そして二人の間の距離は段々と遠ざかり・・・。

「ダメに生きる」

これがこの映画のキャッチコピーですが、既に「ダメに生きてる」感じの私はどうすればいいのぉ〜( ̄◇ ̄)
は、ともかく、この映画は世の殆どの10代、20代(は稀かも)が経験するであろう、「大人の世界への不安」を描いたものです。

オシャレすることと絵を描くことと人をからかうことが大好きな、根は優しいけど口の悪いイーニドは、たいして面白くもない田舎町で何かが満たされない生活を送り、高校を卒業してもこれといって夢もなく・・・・・・いや、何か夢があるような気がするんだけど分からない、何かが欲しいんだけど見つからない、何かしなくちゃと思うんだけどできない、もどかしい毎日を過ごし、退屈な日々を埋めるため、ちょっと変わった中年男シーモアと遊んでみたりした。
けれど自分の中は何も変わらない。頼みの綱のレベッカは自立を目指し働くばかりで遊んでくれない。
今まで共有した世界からどんどん遠ざかって行く友達・・・、自分だけ取り残される不安・・・、大人になることへの不安・・・そんな不安を抱えながらイーニドがラストにとった行動にノゾはちょっとショックを覚えました。
だって、私ってば中年男と遊ぶこと以外イーニドと同じなんだもん!
10代の頃は私もこんなだったよ!じゃなくて、未だ何か満たされない生活を送っていると感じているんだもん!
私も終にはイーニドのような行動をとらねばならぬのかと不安になりました。。。(゚Д゚ )

つーか、
私ってば未だガキ。というのを思い知らされた作品。

でも強烈な音楽で始まるこの映画はインディペンデントな感じの面白い映画ではあったよな〜。変わり者がいっぱい出てくるし。キャストも名前だけ知ってる人や初めて見る人ばかりで新鮮でした。

しかし“全米ティーンエイジャーのバイブル完全映画化!”とか書いてあったけど、これがバイブル(個人が常に指針を求めて読み返す一冊の本)でいいのか!?
まぁ、「このまんまじゃいけないっ!」と勉強にはなったけど。。。