危険物取扱者
国家資格 |
甲、乙、丙の3種類があり、丙はガソリン・灯油等、乙は第1類から第6類までに分類された
危険物のうち試験に合格した類の物質だけを扱える。 甲はすべての危険物が扱える資格 |
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受験資格 | 【丙種・乙種】誰でも受験できる 【甲種】@大学または短大・高専にて化学に関する学科を終了した者 A乙種危険物取扱者免状を取得後、危険物の製造所、貯蔵所、取扱所で2年以上の実務を経験した者 等 |
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試験内容 | 【丙種】@危険物に関する法令 A燃焼および消火に関する基礎知識 B危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法 【乙種】6類に分かれ、@危険物に関する法令 A基礎的な物理学および化学 B危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法 【甲種】@危険物に関する法令 A物理学および化学 B危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法 |
受験について | 全国各地で行われる 試験期日は都道府県によって異なる 受験料 【丙種】\2700 【乙種】\3400 【甲種】\5000 合格率 【丙種】5割 【乙種】3〜7割 【甲種】3割 |
☆情報☆ | 消防署主催の準備講習会(有料)がある |
関係法令 | 危険物取締法 等 |
問い合わせ先 | 各地の消防署等へ |
練習曲(エチュード)
危険物取扱者試験記 |
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1997年1月、当時大学3年生だった私は友人と一緒に危険物取扱者(甲種)の試験
を受けました。受験の動機はよくは覚えていないのですが、自己啓蒙の高い友人
の影響を受けたことと、大学で化学を専攻していることの証がほしかったからだ
と思います。 当時の住んでいた金沢での受験申し込みが締切られ、友人の実家に近い名古屋ま で試験を受けに行きました。試験のために分厚いテキストを購入し、わざわざ受 けに行ったわりには結果は惨敗で、自分は化学を専攻しているとはいえ、何も身 に付いてはいないのだな、と痛感させられました。 リベンジに燃え、法令、学識、危険物の特性と勉強を続けましたが、まずは大学院入 学試験に合格してからだ、今は卒業研究に打ち込まなくては、やれ、引越しだ、 就職活動が優先だ、と後回しになって、再戦の機会は訪れませんでした。 足掛け5年後、化学メーカーに就職したために、業務に必要注)と言う事で公費で受験 させていただくことになりました。業務に必要と言っても、社内部署には既に有 資格者がおり、管理運営されていたのですが、知識を得るためと今後職責を負う ようになった時のためと言うことで受験しました。 住居地での試験日が私事と重なったために隣の県に申し込み、準備講習会にも参 加させていただいて(とは言っても物質に関する講習会は遠方だったために行き ませんでしたが)5年前に買ったテキストと試験に臨みました。 試験の合格は前科目6割以上。法令、学識までは自信があったものの、物質の各論 は覚える内容が多すぎることもあって、自信を持って解答したのは11/20(55%)。 残りを五択マジックに賭けました。 マークシート式の解答用紙なので、東京などでは即日採点で結果がわかるのです が、私の県などでは年が変わって2ヶ月後に結果が届きました。 恐る恐る開いた通知書に合格の文字を見つけて大変喜んだ覚えがあります。 この危険物取扱者試験は化学メーカーにおいては試験の登竜門のようなもので、 入社後、真っ先に受けることになる試験ではないでしょうか? 公費であることと先輩方のプレッシャーが私を勉強へと後押しし資格を取ることができました。 注) 危険物取締法で定められた物質を取扱えるのは、この資格を有している人のみ。 ただし、有資格者の立会いの元ではこの限りではない。 |