ハレルヤ治療院のはり治療

ハレルヤ治療院のはり治療は、みなさんも一度は耳にしたことがある「ツボ(正式には経穴といいます)を使った治療ではなく、下記に記述する平方鍼方(ひらかたしんぽう)といって、リンパの流れをはりを刺すことによってその流れを促進させ、疲労や炎症そして凝り等を改善していく新しいはり治療です。
以下に、その事を書きます。
平易な文章につとめましたが、難解の部分がありますが、そこはどうぞ読みとばしてください。

平方鍼法(ひらかたしんぽう)について

1.平方鍼法とは
 故平方龍男(ひらかたたつお)(1897〜1976)が、それまでの東洋医学における陰陽五行論を用いた経絡経穴を組み合わせた鍼治療を自身の臨床経験を生かして改良を加え、科学的、合理的な方法を考案し組織された流派で別名「ハリ科学」とも呼んでおり、昭和28年に東京都世田谷区成城で「はり科学研究会」を創設して、後述する特徴を生かして日々の臨床に励んでいます。
 現在では全国に約300名以上の会員がいる鍼治療の流派の一つであります。

2.主な特徴

 平方鍼法の特徴をおおまかに列挙するとつぎの通りです。
 @治療効果の理論の基礎を、西洋医学における解剖学・生理学・病理学などに置いていること。
 A触診により治療部位を決定すること。
 B鍼管を使わず撚鍼で無痛もしくはそれに近い刺激で鍼を刺入し、柔らかく気持ちのよいひびきを与えること。
Cリンパの流れを促進させ、リンパ節やリンパ管への施鍼を重視している。
D電気やそのほかの補助治療器具を使用しないで、鍼だけで治療をする。
E基本的に置鍼はせず、刺入から抜鍼に至るまで一本の鍼で行う。

3.平方鍼法における治療効果のメカニズム
 鍼を刺入すると、皮膚→皮下組織→筋膜→筋肉と入っていきます。
その中には血管や神経、リンパ管やリンパ節、結合組織などあらゆる組織が含まれています。
鍼はそのすべての組織に影響を与えます。
一局所に与えた刺激は、その場所だけでなく反射的に脳の中枢や内臓など遠隔部にも伝わります。つまり鍼治療の治療効果はは複合作用があります。
その中でも平方鍼法においては、リンパ系を中心に体液循環を最重要視しています。
 ご存じの通りリンパ系は、全身の組織を満たしている体液のことで、これによって全身に栄養を供給し、老廃物を排泄し生命の維持に関与しています。きれいな動脈血は心臓から動脈管を通って毛細血管に行き、そこから栄養を含んだ液体が組織に露出し、それを取り込んで細胞が生きています。細胞は新陳代謝によって老廃物を排泄し、老廃物を含んだ液体は静脈系とリンパ系に分かれて吸収され排出されます。リンパ系も最後は静脈系に合流すます。
動脈系が上水道、静脈系・リンパ系が下水道のようなものです。
同じ下水道でも比較的汚れの少ない雨水を集める道と汚水を集める道があるように、汚水はいったん処理場を通ってから雨水と合流します。体の中でこの汚水を集め処理する役目を果たしているのがリンパ系です。
主なものとして、頭頸部や上肢の老廃物を吸収、除去する腋窩にある腋窩リンパ節腰殿部や下肢の老廃物を吸収、除去する、太股の付け根にある鼠径(そけい(リンパ節などです。
 ところが何らかの原因でリンパ系の吸収が悪くなると、組織に老廃物が蓄積されます。下水溝が詰まって汚水があふれるようなものであります。
この場合刺はりをするとリンパ管の吸収路が開き、組織にたまっていた老廃物が各所属リンパ節において排泄されます。。
 このようにほとんどの病気は、体液の循環障害を起こし、刺はりをすることにより、それらを解消し正常な組織に戻していきます。。

4.肩こりの治療について 
ここでは普段私たち治療家がもっとも多く扱う肩こりを例に治療における所見の着目ポイントを列挙してみたいとおもいます。
 (1)事務職や調理師など手先の仕事をすることによる肩こり
    僧帽筋前縁・鎖骨上・大胸の筋肉など
 (2)土木作業・農作業など重い物を持ったりするような肉体作業から来る肩こり
    下部頸椎から上部胸椎棘突起測および肩甲間部
 (3)精神的症状から来る肩こり
    後ろ頭との付け根を中心に後頭骨下縁に沿ったライン
 (4)呼吸器疾患(喘息、鼻の症状)から来る肩こり
    大胸筋・わきのした・前頸部
 (5)慢性的な肩こり
    わきの下に団子のような著え名な所見があります
    頭頂部や側頭部にブヨブヨとした触った感じがあり、頭部の所見を治療することで肩こりが改善されることが多くあります
(6)眼精疲労を伴う肩こり
    前頸部のリンパ節が詰まっているのがよくわかります
治療は概ね上述のポイントを治療して行くわけですがが、特に(1)(2)においては、鎖骨下縁にある鎖骨下リンパ節や三角筋の凝り、肘に施術を行うとより効果的です。

【参 考】
 
東京ハリ科学研究会ホームページ
   
http://www.tokyo-hariken.com/index.shtml

 

最初のページへ戻る