湯立て神楽

山香神楽の最古参 古屋憲三氏(昭和14年生まれ)は 若い時分より 石鎚教を信仰し古くから伝わる 湯立て神楽の継承を受け 独自の荒行にて 湯立て神楽の奉納をおこなっています。

湯立ての神事で後ろの狩衣を着している神主(山香神楽 会長 甲斐 春吉氏)の祝詞奏上後 荒行師 古屋 憲三氏が、ぐつぐつ煮たった釜の湯に手刀にて気合を入れている

御幣の笹竹で 釜の湯をかき混る、この時回る湯の中心より 湯玉が立ち上がり、熱湯の加熱の凄さが解る。

熱湯を 両手に持った笹竹にて跳ね上げ、自身の裸体に浴びせ掛ける。参拝者にも この熱湯を笹竹に含ませ、浴びせ掛け びしょ濡れになっても、熱湯なので すぐ乾く。この熱湯を浴びると 大変ご利益を授けられる。

熱湯が少なくなると 昔は釜を持ち上げ 残り湯を頭に掛けていたが、釜が大きくなった為 古屋氏自ら 釜に直接入る 荒行を行なう。
入る直前にも 火は焚かれ 水蒸気が立ち込める釜に 我慢の極限まで座り込む。
最後に 使われた笹を参拝者に配り 祈願奉納を終了します。

平成17年1月9日 大分合同新聞

今年 17年1月8日 山香町 若宮商店街 どんと焼き祭
このとき 湯立て神楽を行なったことが、次の日新聞に載りました。