ART STREET 2003


秋開催ということになった7年目のアートストリート。
今回の企画上の特徴は、中学生以下の文化活動の大々的な支援と、ときわ通り商店街ならびにM・A・Pメンバー各自による、テーマに基付いた制作発表です。

「外からも判るアピールが不足」と言われていた近年の展示ですが、今年はそうは言わせません。作品数が増えたベニヤアート、街路樹を使ったドローイングやオブジェの展示は観客の目を釘付けにしました。
予定されていたオープニング・パフォーマンスは実現成りませんでしたが、魅力的な題材を得て一同が心底制作を楽しんだことが『大人のアート遊び』という原点回帰を促し、元気な作品を生みました。今回、出品作家としては初参加を果たした私ですが、良くも悪くも自分のスタイルを意識せざるを得ない作家陣の作品よりも、自由な遊び心を発揮した商店街の方々の作品の方が新鮮に映りました。これら特製額による共通課題作品については、後日、都城市立美術館で『SQUARE 90』展として再展示されました。



文化ホール着工のため、この場所では今年が本当に最後になるベニヤアート展示。ホール完成後は、展示専用ポールにセットして飾れるようになる予定です。

夜の商店街まわりは、今年も美しいイルミネーションで飾られました。


文具屋さんの丁寧な作品。roll over imageは中央の細部。
クレイワークの精度はなかなかのもの。
(この中央が膨らんだカバーを持つ額が共通課題。)
同・文具屋さんの奥様の作品。
同居しているやもりを精巧なクレイワークで再現。
足やお腹の接地面がリアル。
美容室マスターの作品。自作プリントシャツを中心に、
世界各地を又にかけたご自分の旅行記を表現しています。
お酒の小瓶とラベルで構成。この職業ならではのセンスが光る。
娘さん小6の記念に、小さいころから取り置いてきた物を
作品にまとめたのだそうです。子供服店にて。
共通題材を贅沢に使った作品。ポスカ描きが鮮やかです。
街路樹一面に貼られたドローイング。かなりの注目度です。
商店街の共通課題その2、街路樹のTシャツアート。
中に吊るされているのは、本物の林檎。
同じく街路樹のTシャツアート。ネガポジが生きています。
作品ではありませんが、カフェの美しいディスプレイ。
思わず同じものを注文。
M・A・Pと通り会、参加者での前夜交流会。
作者自ら自作の解説。
本部・ブルーリボンでほろ酔いの内覧会。
この後、私の作品のライトアップを観に繰り出します。

光野浩一出品作

MIND GAMES(EXIT)

中央に避難誘導灯を配し、全て異なるグレーで塗られたチェスのキング駒と共に封入する。裏面にはブルーの透過シートを張った穴があり、暗くなると周囲の壁面を青い光で染める。

 

*各作品画像の著作権は制作者各人にあります。詳細ならびにこれ以外の作品につきましては、ときわ通り商店街ホームページをご覧下さい。