1998年、8回目の個展を福岡市・アートスペース貘にて開催。出品作は、インスタレーション 『PANDORA'S BOX』 1点。
前作『VIRTUAL REALITY』を受け、交流分析を反映した観客参加型の作品です。 人の心の危うさ、『変われないワタシ』をテーマの中心に据えました。


光野浩一展

「PANDORA‘S BOX」

1998.11.9〜22 福岡市・アートスペース貘




INSTALLATION 『PANDORA‘S BOX』






 

室内の床面いっぱいに黒いフロッピーディスクが敷き詰めてある。 ディスクは表面にそれぞれ『HE』『SHE』『THEY』の文字を印刷した3種があり、 観客はこの上を踏みながら鑑賞する。 (実際にはかなりの音がする。)
     
  室内中央には台が据えられ、上には石(ベルファスト)製の箱が置かれている。 (サイズ比率は実際の骨箱に準じる。)
真上からは裸電球で照明が成される。
     
  箱の蓋には『DO YOU LOVE ME?』の文が鏡文字で彫られている。
     
  蓋はわずかに開いており、中に『I.』の文字が印刷されたフロッピーディスクが1枚 置かれている。

 






『パンドラの箱』
災厄?それはどこから?私が生きているのはなぜ?そして、それらと私は向き合うか否か?
考え事を抱え込んでのロング・ドライブ中、ふとラジオで耳にした寓話に制作のヒントはありました。
結局、創らない限り、私は死んでいるのと同じなのかも知れません。
それは他人との関わりの中で生きることとも同じはずなのですが…。