自ら中に入って思索することができるものとして、私は主にインスタレーションの制作に重きを置きます。 オブジェはその制作過程で生じる留め置きたい概念のメモである場合が多いのですが、中にはまったく異なる形態を取ることでしか表現し得ないものも出てきます。
ここでは、オブジェやインスタレーションの形を取り得ない、その他の作品をご紹介致します。
救いの無さは、そこに忘却がないこと。
コミュニケーションを前提とした場に存在しながら、誰にも覗かれることなく繰り返される極私的で不毛な問い。それがこの作品です。