恒例の個展も2000年で10回目。おなじみ福岡市・アートスペース貘での開催です。出品作は、インスタレーション『ひどく遠い天国』1点。
箱庭療法と創世記をモチーフに、こころの閉塞と死、自己のこころの成り立ちを探りました。


光野浩一展

『ひどく遠い天国』

〜Sandplay therapy room〜

2000.11.6〜19 福岡市・アートスペース



INSTALLATION 『ひどく遠い天国』






    白い室内の壁面数箇所に白い棚が組まれる。
上には何もない。


 

 

  室内の床面いっぱいに白いフロッピーディスクが敷き詰めてある。 ディスクは表面にそれぞれ『HE』『SHE』『THEY』の文字を白で印刷した3種があり、 観客はこの上を踏みながら鑑賞する。
(実際にはかなりの音がする。)
     
  室内中央には台が据えられ、上には木製の箱が置かれている。
(サイズ比率と外側のコールタール仕上げはノアの箱舟に準じる。台は船台に似る。)
真上からは裸電球で照明が成される。
     
  箱の内側は青く塗られ、塩が敷かれる。
     
  全体の雰囲気、粒状の物質の入った青い内塗りの箱、棚は箱庭療法のセラピー・ルームを意識したつくり。
ただし、セオリー通りならば箱寸法は別規格で、中には塩でなく砂が敷かれ、棚はミニチュアで溢れているはずだが…。

 

 






『ひどく遠い天国』

世界はどこにあるのか。その成り立ちは?その終わりはやって来るのか?
それはすべて同じこととして自分の中にありました。
その意識のテンションを保つことが、生きているという実感なのでしょう。
これはその確認の場です。

誰もが使い、大量に出回っていて内容に謎があり、現代性を帯びるもの…
その観点からフロッピーディスクを使ったシリーズを展開してきましたが、メディアとしてはこの頃からスタンダードと言い難くなってきました。
このシリーズはひとまず終了です。