光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




May.4th.2006



忙殺された四月の憂鬱が握らせた切符。
福岡の旅はこの時期恒例だが、自分の庭と言うにはまだ傲慢に過ぎた。


人生で一番、というモノが更新される楽しさ。

そこは狭いながらも自信と敬愛で守られ続ける場所。
引きも切らない客は至福の一杯の後、静かに席を譲る。

洗練された職人の所作は儀式に似るが、尚見飽きる事がない。

口に出してしまいたい秘密。

 

自分でもこんな時間や空間が創れないものだろうか。