光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
急勾配の麓で呼ぶ躊躇、頼りない右足の感触。
いきなり拡がる荒涼とした異形の光景に暫し呆然とする。
奪われるバランス。天球儀の怪しい光。
成程、これは主を失った異星の船だ。 映画館でも外の出来事を気にする性分、足早に去るのは尚更か。
空想の降り立つ場・鹿児島輝北天球館。 車の調子と時間が許せばまたいずれ。