光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




Dec.27th.2002






何気に開いた歯医者のドアから急展開。

まさかの全麻手術と入院。

『切歯間嚢胞摘出』

クリスマス・イヴに生まれたピンクの子海月、小瓶に泳ぐ 。

世界が幸福な夜、ひとり血を吐く退屈。

 

知覚器官の直中で息を潜め

同じ齢を重ねてきた

  私の中の見知らぬ外界。

 

 

*切歯間嚢胞が気になっての検索で来られた方へ。これ自体は全く怖いものではありません。術後は溜まった血を一晩吐きますが、痛みはこんなもんか、と思う程度です。(私の摘出物は大きい方とのことでしたが、ナースコールを一回もやらずに終わりました。)お気になさらないように。

しかしながら、ただただひたすら、食事は不自由・入院は退屈です。