光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
桜島 マグマ・プロジェクト最終日。
フェリー上から停泊中の潜水艦が見える。
憧れたこともあったっけ、と眺めていたら、 他愛ない昔話が脈絡なく頭を過ぎる。
雪合戦で失くした腕時計の行方。
あいつが飲み込んだ言葉。
実家に何度も電話をかけてきた偽名の女の子。
一体誰だったんだろう?
ドラマは神の視点。
ノンフィクションを地で行くわれら、 心の奥底、謎は澱のように。
実は、海より陸のほうがはるかに広い。