光野浩一、某日の記憶のかけら。


Aug.18th.2016

福岡より戻る。

いつもは北九州市美など、人の少ない中でゆったりと鑑賞を楽しむ盆休みなのだが、今年そうはいかなかった。
改装による休館や漫画・アニメ関連の内容が多く、中には内容の重複も見られた。ホテルでも暇にあかせて結局仕事という野暮な過ごし方。

それでも外さず観たのが、この夏最後となる久留米・ブリヂストン美術館、そして同じくリニューアル前最後の福岡市美術館。

 

ブリヂストンは生前母が愛した場所でもあり、盆参りも兼ねる。これから久留米市美にはどう変貌するのだろう。


福岡市美、「Doing history」はかなり良い企画だったと思う。「学芸員が作家に混じってインスタレーション!?」と一瞬考え込んだが、福岡市美の歴史や立ち位置について学芸が作家と同じ方向を見つめ、展示を並列したところ、それぞれが近接して見える結果になったといった方が正しいか。
見慣れた場所に対する新しい気付きと、愛着の再確認とがぴたっと合わさった感じが気持ちの良い展示だった。同時に、このようなスタンスで成り立つ企画があるのかと驚き、考えさせられた。


ありがとう!福岡市美!