光野浩一、某日の記憶のかけら。




Apr.29th.2014





熊本市。近藤えみさんのグループ展を目当てに島田美術館へ。


古民家を改装した建物は洒落た気持ちの良い空間。どの旅番組でも出てくる言い回しではあるが、実際に趣味の良いカフェがあるのは嬉しい。


なにより蔵内部のギャラリーの凛とした空気が素晴らしく、誰が欠けても違和感を残すであろう今回のお三方の出会いを演出する。

近藤さんご本人の柔和な雰囲気とは裏腹に、作品はいつもながら重厚だ。だが、ここでまたもや騙される。この圧倒的な物質感も素材の質量に依存したものではないのだ。



熊本市現代美術館・草間彌生展。



年を経ることに抗う一個の人間の現実と華やかな狂気。作る自己と作られる自己。

 

いつもの、といった観は正直あるが、兎に角生きて作り続けている。それ以上に大事なことがあるものか。