光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
Feb.12th.2012
福岡。読売・小林さんの退社祝賀パーティー。
グランド・ハイアットというロケーションは勿論だが、この豪華な面々はどうだろう。福岡の美術界が爆縮しているようだ。
これは所謂上澄みのお付き合いではなく、小林さん本人の肉弾戦の賜物だ。
柔和な笑顔・熱い語り口・深く鋭い指摘 どの瞬間にも魂が宿る。
幾度も発表を観て頂き、記事にもして頂いたが、的外れな提灯記事など一つもない。
「解せんなあ」と、眉をしかめた彼に切り込まれたこともあるが、そうして紡がれた文章にはこちらがはっとする、新しい解釈が息づいていた。
誰かのために創る、というのはどこかウソくさいが、この人に認めてもらいたい、と思って創ることはある。
自分の場合、そのひとりが彼だ。
ものを書くことは続ける。視野が自由になった。 そう言う彼にこれからも期待したい。
(貘でのアットホームな二次会も楽しく、とても有意義な夜でした。作家・酒井忠臣さんと小川幸一さんの飄々とした掛け合いが面白く、程良くお酒も進みました。)