光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




Aug.12th.2011



 




作家諸氏との打ち合わせ・実家の様子見・ギャラリー巡りと諸々詰め込んだ福岡巡り。
制作半ばで気も漫ろだが、肘の具合も良くはない。休み時と割り切るべきか。


バス車中でいい加減に見たバカSF。ダークマターとの衝突を核で回避するも、副産物のワームホールで地球まるごとタイムスリップ。
事件の数時間前に戻った人類は、延々対策に右往左往する無間地獄に陥ってしまう。

そんな人類に存在価値はあるのか?と突っ込んでしまうが、笑えない部分も思い当たる。自分も案外似たようにもがいて生きている。



北九美はアラカワ3回シリーズの最終章。薄膜に仕掛けられたパラドックスを追うにつれ、開けてくる未知の空間。
建築を最終ステージに選んだ彼だが、それが全てを内包する訳でもあるまい。版画も良いが、なおさらタブローが恋しくなってくる。

もう1年が経つ。姿を消した「死なない」彼は、その後の日本の危機にさえ「今こそ」と変化を説くだろうか。



ARTIUMのパラモデル展。アートを再び玩具に還してしまうことは是か非か。

9月の横山裕一に牛島光太郎。秋の福岡が今から楽しみだ。




(画像は北九州市美バナーより。現物撮影ではありません。)