光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。




May.7th.2011



 

連休の雑感。




予防接種はかなり効果があったようだ。発熱や悪心はなかったものの、自重しながら前半を過ごす。

確かにつまらないが、世間様の憩いを万が一にも台無しにする訳にはいかない。


同窓会。過ぎた歳月に今更ながら驚くが、初めての教え子は忘れないものだ。それぞれがそれぞれを逞しく生きている。

最も未熟で恥ずかしい自分を晒してきた人達との再会。自責の念もあったが、それでも赦される自分が居る。赦してくれる人達が居る。

行って良かったと思う。



なんとか出向いた福岡。さして出歩きはしなかったが、いつもながらの変化に驚く。

新天町の天麩羅屋は、今泉の珈琲店は、いつ消えてしまったのだろう。



あたかも菌類のコロニーよろしく人の暮らしを俯瞰し、見出した儚さに平静を得ようとする試み。

出来やしないだろう。その只中にどっぷり浸かった感情の生き物、それが自分なのだから。