光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
ひとりの生き方には無数の可能性があるのであって、 ひとつを選ぶことで他のすべてが消える。 現在どんな状況にあっても、結局それは望んだことなのだ。
消してしまった可能性を嘆いても仕方がないが、 それほど出来た男でもないのだろう。 長い時間が経っていた。
重ならなかった可能性と、早過ぎる退場を知った。