光野浩一、某日の記憶のかけら。月一回、一日分のみ掲載。
July.19th.2010
霧島アートの森・三沢厚彦展。
口蹄疫の閉塞感からもようやく解放。
鑑賞者の立場としては、洗練されたシンプルな強さのある作品はもちろんだが、日頃自分がまずやらないであろう豊かな手業にも惹かれる。
この作家なぞは、その代表格のひとりだろうか。
彫刻らしい彫刻。おおらかな楽しさ。されど内包された、我々の記憶や認識の仕組みに深く関わる謎。
須田悦弘との二人展も面白いのではないか、などと無責任に考えながら、久し振りの広い空間を楽しむ。