福岡市でのグループ展。2012年に続いての参加です。
INSTALLATION 『マルジナリア』
展示室前フロアにジオラマ状ユニットを散在させる。薄いジオラマは床面からわずかに浮いて見える。 (実際の展示は薄暗く、スポットで照明が成されていますが、このページの画像では全体の明るさを持ち上げています) |
建物模型(ゲーム盤パーツ)の集積からなるジオラマは40cm角の方形板に乗る。 盤面には外部へ延びる道が切られている。 |
よくある都市、寂しい一本道、ループ、擦れ違いなど模型と道は具体的な場所ではなく、心理状況を象徴する。 |
盤面はそれぞれランダムではなく、道の繋がりを予感させつつもあからさまな関係性を持たないよう配置されている。 |
本の余白や行間を意味する言葉。
個人と社会の関係を探るメタ認知空間。
一見ランダムに置かれたジオラマ片を想像力で繋ぐ。個人の生と社会を結ぶもの・あるいは断絶についての覚醒を促す。
九州の美術家主催による現代美術のトリエンナーレ展。2012年の熊本展に推薦いただいて以来、2回目の参加です。手練れの若手と若々しいベテランの出会いといった印象でよくまとまった会場ができていました。
2週後に個展を控え、スケジュール的に苦しいものでしたが、共通のユニットで別作品を構成することにしました。環境もベストとは言えず、臨機応変な対応が求められましたが、それもまた醍醐味ではないかと思います。多くの作家方に気に留めて頂き、良い発表ができました。