2001年の発表は熊本市・ギャラリー武智の企画展です。95年作のオブジェ『MEMORIES』や98年作のインスタレーション 『PANDORA'S BOX』 などの旧作に、新作オブジェを追加した構成となりました。抑鬱状態にあった空白の1年間をはさむ作品の変遷の中で『精神の死と再生のアンビバレンス』を問う構成です。

光野浩一展

「INSTALLATION&OBJECTS 1995-2001」


2001.7.26〜8.7 熊本市・ギャラリー武智




INSTALLATION 『PANDORA‘S BOX』




98年作『PANDORA‘S BOX』をひとまわり大きい規模で再構成。

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OBJECTS

 
95年制作の『MEMORIES』。フロッピーディスク表面に手書きで日記を記した。
奥は新作・『COMPACT DEATH』のひとつ。
     
  『MEMENTO MORI』。‘99年終了の5年連用日記に毎日『ALIVE』の印を捺す。
現在も冊数を重ねて進行中。
     
 
2001年の新作『EPITAPH』。墓標状の石板に『I.』の文字をリバースで刻む。
     
 
同じく新作オブジェ『COMPACT DEATH』。薬を密封したスモークアクリルの箱です。

(画像クリックでシリーズ詳細へ。)

 







今年はこれまでないがしろにしていた南九州での発表を、と考えていましたが、その矢先にこのギャラリーから企画のお誘いを受けました。
予定変更となったものの、今まで発表経験のない土地に飛び込んでいくことは興味深いことでした。
観客の年齢層はこれまでよりかなり高く、安全上の配慮から、インスタレーションに踏み込んで頂くことを積極的にお勧めすることができなかったのが残念。
しかしながら作品の表層ではなく、いきなりその根底にあるテーマについてお話しできるというのは、コンセプチュアル・アートの醍醐味でしょう。 新作・旧作取り混ぜての展示は、これまでの自分の姿勢を見直す良い契機だったように思います。