多くの方から寄せられた
       献眼登録についてのご質問に答えて
1.目が近視でも乱視でも献眼登録できますか?

(答)角膜(黒目の表面を被っている透明な膜)にキズもなく、きれいでさえあ
  れば近視や乱視の目でもまた老眼でも充分役立ちます。


2.献眼登録するについて年令的な制限はありませんか?

(答)年令は80才を超えた方の目でも役立ちますが小さい赤ちゃんの目は
  大人に使うことは難しいようです。


3.死後何時間以内に摘出しなければなりませんか?

(答)一般には6時間以内と言われていますが条件がよければ10時間以内
  でもよろしいということです。


4.摘出はどこで行うのですか?

(答)法的には病院で行うことになっていますが実際には遺体が安置されて
  いるところで行います。所要時間は約1時間です。


5.摘出したあとの遺体は見苦しいことはありませんか?

(答)眼球を頂いたあとは医師がていねいに処理し、顔を美しく拭いて義眼
  を入れますから外観が見苦しいことは全くありません。また火葬後も何
  も残りません。


6.誰から誰に移植したのかわかるのですか?

(答)移植手術発展の理念からそれはあかさないのが原則です。ちょうど人
  工受精と同じようにこれは秘密にすべきことなのです。


7.献眼登録をしていなくても献眼できますか?

(答)出来ます。遺言があったり、遺族の承諾があれば出来ます。


8.献眼登録をしていて献眼しないときはどうなりますか?

(答)別にどうにもなりません。登録したからと言って献眼は義務づけられ、
  強制されるものでは決してありません。登録なさった方が亡くなられた
  とき、近親者から連絡されることによって初めて献眼は成立いたします
  遺族の反対があったり、死直後の取込み中に連絡を忘れたり、そのほ
  か何かの理由で献眼されなくてもそれは止むを得ないことです。


※使用禁忌
角膜移植に使用してはいけない、ドナーの病気があります。これはアイバンクにより定められており、下記の疾患のドナーの角膜は移植には用いられません。

・原因不明の死
・原因不明の中枢神経系疾患
Creutzfeldt-Jakob
・亜急性硬化性全脳炎
・先天性風疹
・進行性多巣性白質脳炎
Reye症候群
・亜急性脳炎およびサイトメガロ脳炎
・敗血病
・肝炎(HB,HC抗原陽性)
・狂犬病
・芽球性白血病
Hodgkin
Wassermann氏病
・リンパ肉腫
AIDS
AIDSのハイリスクグループ
・内因性眼疾患
 (網膜芽細胞腫・虹彩炎・角膜疾患・前眼部悪性腫瘍)