内之浦10番瀬の一日

 11月7日、日曜日九州真ぐれ会鹿児島支部の主催で、鹿児島宮崎懇親釣り大会が鹿児島の内之浦を会場として開催された。
 参加者は、鹿児島宮崎の紛れ会の会員を中心に、国分愛釣海の釣り仲間達、腕に自慢の30数名が集合した。

 午前4時30分に全員集合し、抽選の結果私は内之浦の10番瀬に都城からオブザーバーとして参加されている富増さんと上がることになった。
 内之浦の磯は何年ぶりになるのだろうか。
 抽選番号1番から順次、瀬上がりを始めたが内之浦の特徴なのか、瀬波があって瀬着けに苦労する場所が多くある。
 他の釣り場の瀬渡船と違って、舳先を磯に押しつけることをしないので、船が揺れてその分時間がかかるのだろう。
 宮崎支部の、若松君、徳光さん達も次々と瀬上がりしていく。
 新加入の沼口さんや渡辺君達も期待を胸に「優勝するぞ」という意気込みが感じられる。
 
 私が瀬上がりする頃はすっかり夜が明けていて、10番瀬を確認した後に富増さんの薦めもあって、東向きの船着け横に釣り座を構えた。
 感じとしては、大きなサラシも出ていて今にもクロが飛びついてきそうな予感がするのだが、最初に飛びついてきたのは25センチ足らずの木っ端グロ…。
 富増さんも木っ端グロに手こずって居るようだ。

 何とか木っ端グロを交わして大物クロを釣りたいと思えば思うほど、オヤビッチャは増えていくし、潮は2枚潮になって上と下で正反対に潮が流れていくし、大苦戦している。
 そんな中、塩焼きサイズのイサキが釣れたが…余り嬉しくない。

 富増さんの本領発揮は潮が上げに変わってからで、彼本来の底物釣りの仕掛けを準備してからだった。
 彼の得意とする分野は石鯛釣りであることから、クロが望み薄となると直ぐに釣りを切り替えた。元々、内之浦は石鯛も大型が出ることで有名な場所である。
 上げ潮が、反転流となって当たってくる事から期待がもてるかもしれない。
 私は、潮が沖に通すのを期待して、暫し休息と昼寝を決め込んでいると「ドサッ」という音が聞こえた。
 早速写真を撮らせてもらって、私も改めて戦闘開始モードに気持ちを切り替えた。
 昼近くなって、宮崎支部の徳満さん、山下さん、西水流くん、若松君達から釣況を知らせる連絡が入ってくるが何処も余り芳しくないようだ。

 もしかしたら私の26センチくらいの木っ端が優勝漁か…、こんな美味しい話は世の中余り無いぞ。
 でも、回収の船に乗って港に帰ってみると久家君も沼口さんも、山下さんもまずまずの型を釣り上げていて、私の出番は全然無かった。
 鹿児島、宮崎懇親釣り大会と平行して実施された利走丸カップ第一回優勝者は40センチオーバーを釣り上げた久家君に決定した。
 
 懇親釣り大会の部でも、久家君が第2位となって他魚の部でも徳満さんが入賞するなど宮崎支部は私を除いてみんな大活躍だった。
 支部長としては、ただひたすら来年に向けて決意を新たにするのみだった。泣き…

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