都井荒崎平瀬のクロ
都井の平瀬と言えばチヌ釣りで名が通っているポイントなのだが、今回はあえてクロに挑戦してみることにした。
室丸に乗って海上を走ること15分くらいで目的の平瀬が見えてくる。
周囲の海底は浅いが沈み瀬が至る所に点在して、いかにもチヌのポイントという感じがする。
室丸から瀬上がりするとタイドプールのなかに子メジナが大群で群れていた。
「うわっ、今日は木っ端グロと遊ばなきゃいかんかな…」
そんな気持ちになったほどだ。
一緒に瀬上がりした都城の山下さんも困った顔をしている。
それでも何とかなると気持ちを切り替え、私が東側のポイントへ山下さんが西側のポイントへと歩を進める。
早速一投目から本命ポイントの山下さんが大きく竿を曲げるが、あっけなくハリスをとばされてしまった。何か大物がいるようだ。
2投目も大きなアタリだったが、今度は針はずれ…残念。
ここからは、手のひらサイズのクロのオンパレードとなってしまった。
私のポイントはベラばかりなので、山下さんの隣に移動する。
直ぐに木っ端グロが当たってくるのでキャッチアンドリリースを繰り返す。ホントにうんざりするくらいだ。
そんな中、私に今日一番の大当たりが来た。
竿が気持ちよくしなり、足下の張り出し根の周りを走り回る。
しかし、残念ながら上がってきたのは一の字だった。
ここまで、足の裏サイズを2枚しかキープしていないが、夕方に期待して頑張った。
夕方近くになって、大きなボラの群が姿を見せ、その下にはクロがいるのではと期待したが、思うような釣果につながらない。
山下さんも、相変わらず木っ端グロに苦しんでいる。
それを見て私は今日の竿をたたむ事にした。