荒崎平瀬のクロ
5月11日都井荒崎の平瀬に始めて釣行してみた。
ここは、春のチヌ釣りで隠れた好ポイントになっている場所なのだが、ハナレ瀬や沈み瀬が点在し、クロの好ポイントでもある。
しかし、瀬が低くて西風の強い日や、南からのウネリのある日などは上昇が難しいポイントでもある。
私が上昇した前日には、東側のハナレでs以上のクロが数上がっていた。
瀬の特長としては、周りの水深は5m程度と浅く、沈みと沈みの間の深くなったところを中心に攻めていくのが一般的な釣り方のようで、アタリウキを付けた2段ウキ釣法が良いだろう。
私が最初に攻めた場所は、舟着けの西向きのポイント。
ここは、足下が少し深くなっていて瀬際にコッパクロの姿が見える。撒き餌を活発にひらう様子に良型クロの出現を予感させる。
攻めるポイントは、岸から払い出す上り潮に乗せるようにして、沖合に点在する沈み瀬周りに集中する。
1投目からアタリがあるが手のひらサイズのクロばかり。
途中、手応えのあるアタリは何度かあったが、外道の三の地やイスズミなどでチョットがっかり。
東側にも深くなった場所があるが、ここは潮通しが余り良くないようで何度攻めてみても餌をとられる様子がない。
下り潮が通して、餌取りの活発な動きが感じられるようでないと良くないようだ。
昼過ぎに気を取り直して、再度西向きのポイントを攻めることにする。
この頃になると海中の魚たちにも変化が出てきたようで、オキアミの頭だけを取っていくようなアタリが出始めた。
「ひょっとするとチヌかも…」
撒き餌をする手に気合いを込め、ウキの周りにドバッと撒き餌を被せる。
するとハリスウキがスッーと海中には行っていく。
クロかな、それともチヌかな。良型のクロであれば嬉しいのだが、と考えながらミチ糸が走るのを待っている、竿先がぴゅと小さく引っ張られた。
アワセはしっかり入れる。
がっちりと針掛かりした獲物が、沈み目掛けて逃げ込もうとするがそれ程の型ではないようで、竿で溜めていればすんなりと浮いてくる。
クロ独特の、尾鰭が海中で白く輝いて見える。
海面に姿を見せたのは500グラム程度の地グロだった。
この型が数釣れれば、それも楽しい物なので張り切って竿を振るが、足の裏サイズから元の手のひらサイズと、段々型が小さくなっていき意気消沈気味。
結局、荒崎平瀬での釣果は500グラム程度のクロを筆頭に、足の裏サイズが数枚程度で終わったが、もっと早い時期のチヌ狙いで来年、再度竿を出してみよう。