念願の磯チヌゲット
もどる
念願の磯チヌをゲットした猪崎さん
 「やった、磯で初めてチヌを釣った。嬉しい」

 昨年から、磯チヌを釣り上げることを一つの目標として掲げてきた猪崎さんだが、正月明けの初釣りで早くもその目標を達成できたことは、何より嬉しいお年玉になった。
 
 鍋ちゃんや、猪崎さんとの2004年の初釣りは南郷のスリワリに出掛けることになった。このポイントは、毎年この時期からチヌが出始める南郷きってチヌ釣りポイント。今年も、大物チヌが期待できるはずだ。
 午前8時30分頃から釣り始め、直ぐに猪崎さんが大物のアタリを捕らえた。
 しかし、一発目はハリスを切られ、続けてきた2発目は何と針が真っ直ぐになるくらいにのばされてしまっていた。
 かなりな大物が磯の周りにいるようだ。
 「こんな針の延び方を見たのは初めて…」
 猪崎さんも初体験の大物にビックリした様子で、その延びた針を大切にポケットにしまい込んだ。
 
 午前中は猪崎さんの独り舞台と言っても良いくらいに、彼にアタリが集中した。
 足元から延びている小さなサラシが、格好の魚たちの隠れ場所になっているようだ。
 姿を見せなかった大物に針をのばされて30分くらい経過した後に、再び彼がアタリを捕らえた。
 彼愛用の磯竿が綺麗に弧を描いて、針掛かりした獲物の力強さを伝えている。
 足元の磯際でハリスを切られないように慎重にやり取りを繰り返し、海面に姿を現した魚体は、銀黒色に輝く見事な磯チヌだった。
 彼の歓喜の表情が、その喜びの全てを表している。
 
 喜びの記念写真を撮った後は、丁寧にクーラーに納め笑顔が輝いている。
 鍋ちゃんも、猪崎さんに負けずとs前後のクロを取り込んでいる。
 このスリワリは、鍋ちゃんの得意とするポイントであるだけに、クロの食ってくるポイントは熟知しているようだ。
 時合いを逃さず、確実にクロを手中に収めている。
 
 潮が上り潮に変わった夕方近くになると、連続して鍋ちゃんがアタリを捕らえ、私にもアタリが来たが、針先にチヌと思われる魚の鱗がついて上がってきた。
 そろそろチヌのノッ込み期に入りつつあるのかも知れない。
 これから、スリワリの実力が発揮される季節になりつつあるようだ。