南郷 野瀬のチヌ
鍋ちゃん1s超のチヌを釣る
 「明日、朝ゆっくりと行こうかい」と言うことで、1月18日の土曜日釣友の鍋ちゃんと南郷に足を運んだ。
 夫婦丸から降り立った先は、夫婦浦の沖に点在する磯場で野瀬と言う磯。
 ここは、春先には良型のクロやチヌが釣れて、人気のポイントになっている。
 今日のねらいは、当然クロ!…でも、この野瀬では鍋ちゃんが来るとチヌが良くあたる。今日もそんな予感がする。
 「俺は、最近はここではチヌしか釣っちょらんとよね…」と、少々弱気ともとれる発言。
 そんなことはお構いなしに、さっさと仕掛け作りに取りかかる。
 釣座は鍋ちゃんが、野瀬の中央から、私が南側のポイントから竿を振る。私の所からは東に流れる上り潮が、鍋ちゃんの所からはやや北東方面に流れる潮が出ている。
 なにか釣れそうな予感がする。
 「きた」釣り始めて1時間くらい経過したとき、鍋ちゃんが竿を曲げた。
 数回のやり取りを繰り返すと海中に銀白色の魚体が見える。
 鍋ちゃんもそれに気づき、私の方を見ている。
 私も、「…」と言葉を発せず、目でチヌだよと語りかける。
 足下に釣り上げたチヌを見て、鍋ちゃんが一言。
 「やっぱりね…。どーも俺はチヌに好かれちょる」
 隣のスリワリでは、クロが釣れているのが見えるだけに、チョット辛いかな。
 そうやって指をくわえていると、私にアタリが来た。待望久しいクロのアタリかな。手前の沈みに持って行かれないように、必死にミチ糸を巻き取る。でも、敵の逃げ足が早かった。
 沈みに逃げ込まれ、二度と出てこなかった。
 こうなると、鍋ちゃんのチヌが羨ましく見えてくる。
 また、次頑張ろう…と。 
今回もチヌだった…と笑顔の鍋ちゃん