島野浦のクロ釣り
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島野浦の磯、クロ釣りの好ポイントが点在する。
 12月7日(日)突然、県北の島野浦に走ることになった。

 事は前日の土曜日、突然携帯電話の向こうから「明日、島野浦に釣りに行くぞ」と聞き慣れた声がした。
 そう、長崎の柴原さんからだった。
 「何で、島野浦なんですか。」「今日甑に行っていたけど、時化で途中回収になったから島野浦に行くから来いよ」と、訳のわからん呼び出しだった。
 それでも、まっいいかと車を走らせた。
 夜中だと、日南から2時間30分位で到着する。
 
 朝5時に待ち合わせの船小屋に到着。乗船名簿に記帳した後、荷物を船に積み込む。私は、和歌山に釣行したとき以来の経験だと思うが、島野浦の渡船5隻でじゃんけんして、その日の背割りを決定している。
 私たちはジャンケンに勝ち、大バエというポイントに上がることになった。
 それにしても、今日は北西の風が強く、この大バエは風よけが無く久しぶりに体の冷える釣りとなった。
 仕掛けはいつもの、
キザクラの全層環付きミドルの00号をセットし、早速第一投を振り込む。
 
 潮の流れは北西方向に流れているが、本来は反対方向に流れる方がクロの食いがイイよ、と同礁した釣り人から教えて貰った。
 そんな話をしていると私にアタリが来た。
 足の裏程度の尾長クロ。もうちょっとサイズアップをと願って、再度同じ場所に仕掛け振り込む。またしても足の裏程度のクロが来た。
 柴原さんも同様のようだ。
 
 クロのサイズアップがなったのは、30分ほど経過したときだった。
 竿2本先を静かに流れていた全層環付きが、突然視界から消えた。
 同時に小気味よい引きが竿を通して私の冷えた体に、熱く伝わってくる。
 2度、3度と瀬際を走るクロをあしらって無事タモ入れしたのは、800グラム程度の尾長だった。
 とりあえずは、今日の目標のクロを1枚釣り上げることが出来た。
 後は、数を重ねていけばこの寒さも忘れることが出来るに違いない。
 柴原さんも、クロのサイズアップが進んでいるみたいで、盛んに竿を曲げている。

 同礁の地元の釣り人も30p前後のクロを釣り上げていて、益々大バエの調子が上がっているようだが、私たちは北西の強風に気合いを殺がれ、瀬代わりすることにした。
 しかし、島野浦のクロは好調のようで、これから本格的にシーズンに向かって益々上昇気配にあるようだ。