佐多岬 セジリのクロ
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 11月24日久しぶりの佐多岬、セジリの磯は大物クロが潜む佐多を代表する磯だ。
 
 今日は、私と同じクラブに所属する久家君との釣行日。
 彼から電話を貰ったときは、セジリと聞いて心躍る気持ちだった。
 「私は最近
キザクラのIDRが相性良くて、クロが良く釣れるんですよ」と、笑顔を見せてくれる。
 この言葉に私も思わず笑みがこぼれ、二人で仕掛けをセットするときもウキの話で盛り上がる。
 準備が完了したところで、いつもは釣り開始となるのだが、今日は北東の風と大潮に高潮が加わって先端のポイントは、打ち寄せる波の下になったままである。
 暫くは後方からの竿だしとなるので久家君を少しでも前にやり、私はその後ろから竿を出す。
 釣り始めは、瀬を越してくる波に仕掛けがもてあそばれる感じで、なかなか思うところに仕掛けを流し込めない。
 
 午前9時を回った頃から、先端のポイントが乾き始めたので久家君に行くように進め、それに合わせるように、私もポイントを移動する。
 移動して数投目に久家君にアタリが来て、下げ潮の中からクロの魚信が伝わってくる。
 横で見ていると「小さいクロです」と、久家君が嬉しそうに話しかけてくる。
 無事、足下に横たわったクロは500グラム程度の尾長だった。
 私にも直ぐにアタリが来たが、これはイスズミだった。次に私に来たアタリは、足の裏程度のクロで、直ぐに親の元に返って貰った。持ち帰ったら親クロに怒られそうだ。
 
 午前10時頃になると、好ポイントの先端部も乾燥し始めてきた。
 再度、久家君を先端のポイントへと移動するように促し、先ほどまで久家君がいた場所に私は移動する。
 直ぐに久家君がアタリを捕らえた。上がってきたのは600グラム程度のクロ。
 二人で「この型ではセジリのクロという印象じゃないね」と、チョット愚痴りながら撒き餌を続ける。
 この頃になると、下げの潮が渦を巻くように流れてくるが、どうも本来の佐多の下り潮のような印象が少ない。
 それでも、下げ潮と、下げ潮の反転流がぶつかる場所に出来る壁に、ポイントを絞りクロを追い求める。
 またしても、久家君が竿を曲げた。先ほどと同型の尾長クロだった。
 
 隣の裏セジリ1番でも小型だがクロが上がった。夏の魚のフエフキ鯛も上がっている。
 まだ海は、夏真っ盛りなのだろうか、と思いたくなってしまう。
 向こうに見えるケバ瀬では、イスズミが盛んに当たっているようだ。
 私たちは、3時に回収の予定なので、2時30分過ぎに久家君が釣り上げたクロを最後に納竿とした。
久家君が釣り上げたセジリ瀬のクロ