油津沖ムカ瀬釣行
暑さをこらえ古沢君が釣り上げたクロ
 暑かった。この一語に尽きる釣行となった。
 7月5日、久しぶりに古沢君と油津沖に浮かぶムカ瀬にクロとイサキを狙って釣行することになった。
 油津の磯に上がるのは、一年ぶりのことになるのだろうか。
 
 黒潮丸に乗り、大島の外之浦崎を過ぎると久しぶりのムカ瀬が見えてきた。
 「最近は餌取りが多くてね。でも、昨日は遠投して良い型のクロを釣っていたよ」
 と、アドバイスを貰い、直ぐに瀬上がりする。荷物を磯に上げるだけで汗が噴き出してくる。
 おまけに、磯にたまっている水が腐ったような臭いがして鼻が曲がりそうだ。
 古沢君と、釣りを始める前に磯の掃除をすることにして、何杯も海水で洗い流した。
 磯は釣り人の物だけではありません。全員の財産です。もっと大切にしましょう。
 
 今日もウキは
キザクラの全層環付きミドルの00号をセットし、集魚材はマルキューのグレパワースペシャルV10とスーパー1をオキアミ2角と混ぜ合わしていく。
 古沢君は餌取り対策用にボイルを持ってきている。
 準備が整ったところで釣り開始。私が舟着けで、古沢君が東向きのポイントで竿を出すことにした。撒き餌を打つと船長のアドバイスとおり、ワッとオヤビッチャなどの餌取りが湧いてきた。
 潮はゆっくりとだが北東方向に上り潮が流れている。
 釣り始めて1時間くらい経った頃、古沢君にアタリがあり、竿が大きくしなっている。
 しかし、上がってきたのはイスズミ。「タナは深いな、竿1本半位のところだった。」
 午前中は、この後にもう一度古沢君にアタリがあったのみで、ひたすら暑さをこらえての釣りとなった。「何でこんなに暑いんだ」
 
 昼過ぎになると、小さなサラシの中にクロの姿が見え始めてきた。
 午前中から撒き続けていた餌取りを集めるための撒き餌に、瀬際に潜むクロが反応し始めたようだ。チャンス到来。
 こうなると現金な物で、熱さを忘れ一生懸命に撒き餌をするようになる。
 後は、餌取りの中に仕掛けを振り込む勇気があるかどうかだけだ。
 ボイルを刺し餌にしていた古沢君が、獲物を掛けた。
 ウキの消し込み方や、瀬際を走る様子からするとクロのようだ。良型のクロのようだ。
 無事タモに納まったのは、s近くある尾長クロ。餌取りの中から釣り上げただけにお見事と祝福したい。
 私のアタリは、その直後だった。がっちりと竿で溜め、浮かしに掛かるが相手が大きいのか、ゆっくりと海底付近を走っていく。重戦車のように走りと形容されるが、正にそれである。
 私の右手にある大きな沈み瀬に持って行かれ、一巻の終わり。
 船長のアドバイスにもあったが、やはり油津の磯は昼過ぎから夕間詰めに掛けて大物が当たるようだ。
 古沢君が2枚目のクロを釣り上げ、私にも直ぐにアタリが来て今度は貰った、と張り切るが上がってきたのは大きなブダイ。がっかり。
 その後、納竿ギリギリまで見えているクロを釣りたいと頑張ったが、最後にもう一度ハリスをとばされたところで納竿とした。
 リベンジに行かなくては。
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