水島第4談
キロ級のクロをゲットした高木さん
水島の常連さんの高木さんがs超のクロをゲット
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 前日までの大時化が影響してか、水島で竿を出している全員が調子が出ない中、常連さんのベテラン高木さんがsを超す良型のクロを釣り上げた。

 14日(日)前日までの荒天のうねりが残る中、クロ上昇気配が感じられる水島1瀬に10名の釣り人達と上礁した。
 夫婦丸が瀬着けしているとき、船は殆ど動かず潮がどちらに動いているのか分からなかった。しかし、夜明けが近づいて来るに従って上り潮が入ってきているのが見えてきた。
 久しぶりの上り潮が嬉しかった。
 私は、高場の下に釣り座を構え、朝間詰めのクロを狙って竿を振る。
 舟着けで若い釣り人が大きく竿を曲げて。掛かった獲物が大物であることが一目で分かるくらいに大きく竿がしなっている。そちらに目を奪われていると、私のすぐ隣で釣友の壱岐君も大物を掛けた。
 凄い引きに耐え、何度も、何度もやり取りを繰り返しているが、穂先を叩くアタリにクロと違う魚を感じているようだ。どうも、イスズミのようだ。
 舟着けの若い釣り人もイスズミのようだが、2s以上は有るようだ。
 両者ともクロと違う魚に、チョットがっかりした様子だ。
 私としては、自分に大物が来るような気がして、少し意地悪な気持ちで俺がガンバルゾって気になった。他の釣り人より大物を釣りたいという、釣り人本来のやる気だ。
 でも、世の中そうは甘くなく、なかなかアタリが来ない。
 タナを変え、ウキの沈む速さを調整したり、エサを剥き身にしたり…どれも上手くいかず刺しエサが残ってくる。
 
 釣り座を移動して、何とか1枚クロを取りたいと、各釣り人が努力しているが海神の気まぐれには勝てないみたいだ。
 そんな中、インキョの釣り人が2,3枚のクロを釣り上げていると聞いて、益々、頑張らねばと思うのだが、釣法の引き出しが沢山欲しいとつくづく思う。
 私に初めてのアタリがあったのは、釣り初めてから4時間余り経過してからだったが、魚を浮かそうと、竿を絞り込んだときに針はずれで取り逃がした。
 こんな日に外してしまうとは、残念でならない。
 そのすぐ後だった、高木さんがインキョの高場で竿をしならせているのが視界に入った。
 2度、3度と針掛かりした餌のが、岩陰に逃げ込もうと必死の抵抗をしているが高木さんの落ち着いてやり取りに観念したように良型のクロが海面に姿を見せた。
 「私は釣ったのではなく、釣れたのですよ」
 とベテランの気配りが、回りにやる気を起こさせる。
 
 今日は潮は上りが流れているが、クロの姿が見えてこないことから察すると、上滑りの2枚潮と思われる。ガン玉を着けてもっと下の方を狙ってみることにした。
 すると、竿引きで私にアタリがきた。本日2度目のアタリである。
 上がってきたのは800グラム程度のイサキだったが、今からが旬の魚だけに嬉しい。
 壱岐君も、同型のイサキを上げた。今日はイサキの日だろうか?
 そう思ったときだった。壱岐君が20m位沖合で獲物を掛けた。
 クロの特長である瀬際の突っ込みがある。上がってきたのはs弱の地グロだった。
 でも、彼の粘りが呼び込んだ貴重な1枚のクロだ。
 
 もう1人の釣友、高野君は500グラム程度のシマアジを釣り上げていた。
 次は、クロの数釣りを…ガンバルゾ!